福岡県にある標高1199mの英彦山(ひこさん)は、羽黒山、熊野大峰山とともに日本三大修験山のひとつであります。
修験道とは、山岳信仰、神道、仏教、道教、五行思想などを習合し、自然を畏敬する信仰のことを言い、いつか訪れたい山形県の出羽三山では、女性の修験道体験ができるようなので、いつか参加してみたいと密かに思っています。
こちら、銅の鳥居。
三大修験山のひとつである英彦山ですが、前回、友達と九州に訪れた際にお詣りしたかったのですが、時間の関係から叶いませんでしたので、今回訪れてみることにしました。
昔の英彦山の写真です。
船で四国から九州に渡り、到着は午後になってしまいましたから、今回も時間的余裕がなく、下の鳥居から歩いて上ることもしないで、こちら↓を利用させて頂きました。
船で四国から九州に渡り、到着は午後になってしまいましたから、今回も時間的余裕がなく、下の鳥居から歩いて上ることもしないで、こちら↓を利用させて頂きました。
ありがとうございます。
あっという間に奉幣殿に到着です。
本当は、下の鳥居から階段を上がり、下宮、中宮、上宮へとお詣りしてこそなのだと思いますが。。。
先ずはこちら、奉幣殿にて、
お詣りさせて頂きありがとうございます。
と感謝の参拝です。
御祭神は天忍穂耳命(あまのおしほみのみこと)
配祀は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
伊邪那美命(いざなみのみこと)
です。
英彦山は、古来から神の山として信仰されていた霊山で、御祭神が天照大神の御子、天忍穂耳命であることから「日の子の山」即ち「日子山」と呼ばれていたといいます。
そして、境内に祀られていた天之水分神にお詣りです。
そして、境内に祀られていた天之水分神にお詣りです。
こちらで龍神様が祀られていました。
少しだけ階段を上がって下津宮参拝です。
奉幣殿にある石の鳥居が登山道のはじまりで、石の鳥居から中岳の頂上手前にある木の鳥居までの範囲は昔、山伏の修行の区域だったようです。
少し上がって到着した下宮では、速須佐ノ男命・神武天皇・大国主命が祀られていました。
中津宮は市杵嶋姫命、多紀理毘売命、多岐津毘売命が祀られてており、
御本社である上宮では、神武天皇が御東征の際に、天村雲命(あめのむらくものみこと)を遣わされて祀られたと伝えられています。
上宮は老朽化が進み、大規模な修繕工事がなされているようで、その修繕が2025年までかかるみたいです。
また、機会があれば上宮までお詣りしたいなと思いました。
そのご夫婦は、英彦山登山を終え、下宮まで降りて来られたようで、長椅子に座って休まれていました。
どちらからですか?と尋ねられたので高知からですと話すと、四国遍路をご夫婦でまわられたことがあるようで、懐かしい、また行きたいと仰られて、暫くお話をしていました。
福岡出身のようで、年に2.3回は英彦山に登られているとか。
もうすぐ80歳ですと話してくれました。
ここから先は、道も険しくなるから、今からだと時間的に上がるのは厳しいと教えてくださり、今回は下津宮で終えることにしました。
お会いしたご夫婦のお顔が優しくて、こんな可愛い歳の取り方をしたいなと思いました。
老夫婦と暫くお話をしていたら、一羽のカラスが飛んできて、ずっと見守ってくれてました。
英彦山は役小角とも縁が深く、実はこの旅に出る少し前から、役小角の本を読んでいて、スロープカーの乗り場のある展示場でこちらの像にお会いしたときは嬉しくなってしまいました。
役小角の本、読んでいたのか、読まされていたのか。。。
修験道の祖、役小角。
呪術で鬼神を駆使したと色んなところで紹介されていますが、修行により習得した数々の術により、多くの民を救い、民衆から饒速日命の再来だとして慕われていました。
また、弟子とされる前鬼、後鬼も役小角を補佐し、共に弱きを助け、悪を挫く正義の味方でした。
民衆を苦しめていた悪政により役小角は捕えられ、島流しにあうのですが、その罪は、呪術により鬼神を駆使した云々かんぬん。。
このいい伝えが今の世にまで記されているんですね。
権力者は神をも鬼に仕立てあげるのです。
聖徳太子→役行者→空海。この流れは本当に凄いと思います。
ネット社会になり、AIが進化し、人間の努力で培われた分野が、AIに取って代わられる時代が目の前にきています。
こんな手書きで記された占いも、陰陽五行思想、難しいとされる易も何もかも、考えることもなくあっという間に作られてしまうのかもしれませんね。
こんな手書きで記された占いも、陰陽五行思想、難しいとされる易も何もかも、考えることもなくあっという間に作られてしまうのかもしれませんね。
AIがどんなに進化しようとも、古き良きものを大切にしながら、簡素にできるところは利用させてもらい、生身の人間が持つ温かさのようなものを決して失うことなく育てていきたいと思います。
これからも、太古の昔から人々の心の拠り所として大切にされてきた聖地巡礼を続けていきます❣️