その従兄弟には3人息子がいて、真ん中の息子は障害を持って生まれてきました。従兄弟の奥さんは、その子にかかりきりでしたが3番目の息子がまだ小学生の時、病気でこの世を去りました。どれだけ心配だったことでしょう。
3番目の息子は小さい頃に母がいなくなり、自分で何でもしないといけないから、色んなことを自分でする逞しい良い子に育ちました。
私も母も小さい頃に会ったきりでなかなか会う機会がなかったのですが、凄く良い子だと噂だけは聞いていました。
私と母がジャングルだった金刀比羅さまのところの草刈りをして終わって宮の跡地をみつけた時、私達がいると聞きつけて道なき道を駆け上がって来ました。
20年ぶりくらいに会った青年になったその子は本当に爽やかで見るからに良い子でした。
母は、ここにはすごい神様がおるき、ここに祠をたてるきね、ちゃんとお詣りしいよ、守ってくれるきね、とその3番目の息子に話しました。
うん、お詣りすると言ってくれました。
20年ぶりくらいに会ったのに、それから私の母を慕ってくれて、LINEを交換して従兄弟(自分のお父さんのこと)と母の姉(おばあちゃんのこと)のお世話有難う御座いますとか礼儀正しく人懐っこくやり取りするようになったようです。
金刀比羅様の草刈りをしている頃、その息子が結婚すると聞き、私の従兄弟はとても喜んでいました。
このお宮がたつことを知り、その従兄弟は鈴を奉納したいと言ってくれ発注しました。そして立派な鈴が届きました。
母は父の介護があるから田舎に来たものの山には上がって見守れず、その従兄弟の家でお山にお宮が上がるのを一緒に見上げてました。従兄弟の家からは一番お山の頂上が見える感じです。
山にお宮が上がっている丁度その時、母のLINEにその3番目の息子からLINEが届きました。
赤ちゃんが産まれましたと。
自分の父より先に私の母にLINEで報告。従兄弟は喜んで泣いてたみたいです。
丁度、お宮が上がっている時、赤ちゃんがやって来ました。神様からのお預かりの天使。
私の世代から、私の子供の世代へ。そして生まれてきた赤ちゃんの世代へと未来永劫、津野山大神様が愛され、この地が人間と神様が交流できる場となってくれることを心の底から望みます。