「空耳」
「ほら!呼んでる。」
「聞こえないよー。」
「ううん、確かに音がした。」
しばらくして
あちらの部屋から
泣声
「あ!帰ってきた。」
「音しないよ。」
間もなく 外から笑い声
空耳かもしれない
それは清んだ空気を伝わり
坊やとママの耳をつなぐ
光の糸電話
どんなに遠くにいても
坊やがママを呼ぶときは
必ず ママの耳に届くの
胎盤は 切ったようでつながっている
あなたからの 優しい呼び声が
大人になっても
ママの心に届くように・・・
光の糸電話は
今日も青い空を
沢山 沢山
はしっているのです
(平成十九年一月)
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それは、子供が大きくなっても同じ。
大学生になっても、
家を出て家庭を持ったとしても、
このお腹から生まれて、育って、巣立って、
思い出と一緒に心は繋がっている。
青い空を見上げて、心で呼ぶ、光の糸電話。
返事がなくても、元気で幸せでいてくれればいい。
お空を越えて、あの世からも、
親子はずっと繋がっているものですね・・・。