すると、その奥さんは急にガクリとうつ向き、大粒の涙を膝の上に落としはじめたのです。
「申し訳ありませんでした。実は主人にはいえない水子が・・・・東京で堕したんです」
*正しい供養で不幸を断ち切る
「そうでしょうね。それは、不義の子ですね」
じっとうつむいたまま肩をふるわせている初老の奥さんの姿を見て、私はホッとしました。
なぜなら、やはりこの奥さんも、心の底では不義の子を人知れず堕(おろ)したことへの罪の意識があったからです。
水子霊というものは、それがどのような事情によって水子になったかを問わず、
いかに当事者が隠そうとしても、絶対に隠しおおせることはできません。なぜ隠し切れないのか。
それは霊という本質からくるものですが、これについてはもう少しあとで詳しく説明します。
ともかく、水子霊の意味がわからず、人に知られなければ隠し通すことができると思っている。
隠そうとしているのですから、真心をこめた供養もしていない。
だからこそ、交通事故によるムチ打ち症といったような災いを通じて、水子は、その存在を知らせているのです。
「奥さん、事故にあうだけではありませんよ。そういう水子をもっているから、B子さんはまだ結婚できないでいる!」
私の断定に、奥さんはハッと顔を上げると、まじまじと私を見つめ、ふたたびうなだれたものでした。
実際、私のことばどおりだったのです。せっかく縁談が舞い込んでも、なぜか話がまとまらない。
本人も親も、半ばあきらめているという状態でした。不義の水子を隠してきた色情因縁が、下の娘に出て婚期を失わせているのです。
「奥さん、ほんとうのことをいってもらってありがとう。あなたが落とした涙にこめられた真心をとおして、
不幸な水子を供養するのですよ。この水子さんは、傍系供養として、お寺でしっかりお供養してあげてくださいね。」
それから1か月ほどたってからです。私の指導による正しい先祖供養にもとづいて新しいお地蔵さんが建てられました。
そしてちょうどその直後、オールドミスをかこっていた娘のB子さんに、突然、降ってわいたような結婚話がまとまり、
無事ゴールインできたのです。満面にさわやかな笑顔をたたえたご両親が、そろって私のもとを訪ねてくれたのはいうまでもありません。
水子霊への正しい供養が、はっきりと通じたのです。
救いを呼ぶ水子霊
佐藤玄明 著
「申し訳ありませんでした。実は主人にはいえない水子が・・・・東京で堕したんです」
*正しい供養で不幸を断ち切る
「そうでしょうね。それは、不義の子ですね」
じっとうつむいたまま肩をふるわせている初老の奥さんの姿を見て、私はホッとしました。
なぜなら、やはりこの奥さんも、心の底では不義の子を人知れず堕(おろ)したことへの罪の意識があったからです。
水子霊というものは、それがどのような事情によって水子になったかを問わず、
いかに当事者が隠そうとしても、絶対に隠しおおせることはできません。なぜ隠し切れないのか。
それは霊という本質からくるものですが、これについてはもう少しあとで詳しく説明します。
ともかく、水子霊の意味がわからず、人に知られなければ隠し通すことができると思っている。
隠そうとしているのですから、真心をこめた供養もしていない。
だからこそ、交通事故によるムチ打ち症といったような災いを通じて、水子は、その存在を知らせているのです。
「奥さん、事故にあうだけではありませんよ。そういう水子をもっているから、B子さんはまだ結婚できないでいる!」
私の断定に、奥さんはハッと顔を上げると、まじまじと私を見つめ、ふたたびうなだれたものでした。
実際、私のことばどおりだったのです。せっかく縁談が舞い込んでも、なぜか話がまとまらない。
本人も親も、半ばあきらめているという状態でした。不義の水子を隠してきた色情因縁が、下の娘に出て婚期を失わせているのです。
「奥さん、ほんとうのことをいってもらってありがとう。あなたが落とした涙にこめられた真心をとおして、
不幸な水子を供養するのですよ。この水子さんは、傍系供養として、お寺でしっかりお供養してあげてくださいね。」
それから1か月ほどたってからです。私の指導による正しい先祖供養にもとづいて新しいお地蔵さんが建てられました。
そしてちょうどその直後、オールドミスをかこっていた娘のB子さんに、突然、降ってわいたような結婚話がまとまり、
無事ゴールインできたのです。満面にさわやかな笑顔をたたえたご両親が、そろって私のもとを訪ねてくれたのはいうまでもありません。
水子霊への正しい供養が、はっきりと通じたのです。
救いを呼ぶ水子霊
佐藤玄明 著