老害発生の原理 第壱章《何故、無能な管理職や経営者が日本には溢れかえっているのか?》
【パターン 弐 マラソン要素によるもの】
よく出世とかを競争にたとえられているので、ここは説明を大雑把に単純にする為、マラソンみたいに考えましょう(今は出世とかに関係ないタイプも増えてきていて何よりです⇒そうでないとジョブ的な考え方にならないのです)
普通のマラソンと違い年齢によるハンデが最初からあることは、ほぼ毎年入社する人が居ることで解りますよね?
① 仮にですが毎年同じ人数がスタートラインに並びます
(日本的な年功序列と出世と老害発生に主眼を置いているので、飛び越し禁止の為、特別なカリスマとか特殊な項目は無いと仮定します)
② 用意ドンで走り出したとします
多少の足の速さの差があるとしても道幅いっぱいに広がった前走者にどんどん追いつきます
(会社の規模と役職者の椅子の数は大きくは増えないことが前提です)
③ 同じ状態で数年が経過すると誰が考えても飽和していきます
(創業時の経営陣が残ったままの状態です)
④ この辺りで、新規に起業出来るだけの能力を持った人物
(経営能力が高いと仮定します)が割と優秀な側近とかと一緒に退職します
⑤ 空いた枠に④で抜けた人達に劣る人たちが座ります
(この過程で、能力に関係ない役職者の誕生により年功序列に嫌気がさしたりして資金や独立する手立てが無くても若く自分の能力に自信がある人は他の会社で高い評価を夢見て辞めたりします)当然ながら悪循環は促進します
⑥ ①~⑤が繰り返され、初代の経営者・創業者が年齢等で居なくなります
(よって最後に残っている歯止め的な要素が利かなくなります)
こうして世代交代を短期間、繰り返すだけで心理的な要素をある程度は排除しても長年続く会社の上層部は本人が自覚出来ていないだけで経営能力のない老害たちが残る事になるのです