ボスポラス海峡を挟んでヨーロッパとアジアにまたがるイスタンブールは、人口1200万人を超えるトルコ最大の都市。ビザンツ帝国とオスマン朝を合わせて1600年にもわたって栄えてきた世界でも稀な歴史を誇る。
イスタンブールの街並み
アヤソフィア
ビザンツ建築の最高傑作とも評され、長い歴史の中、さまざまな宗教に利用されながらも、トルコの歴史を体現してきた建築物だ。
西暦325年、コンスタンティヌス1世によりアヤソフィアのもととなる教会の建築が始まり、360年、コンスタンティヌス2世の時代になって完成した。その後、幾たびかの焼失を経て、537年、時の皇帝ユスティニアヌスの命を受け、6年近くの歳月をかけてビザンツ様式の大聖堂が完成。この後、ビザンツ帝国の時代が終わりを告げるまで、ギリシア正教の大本山としてあがめられていた。ギリシア語ではハギア・ソフィアという。
アヤソフィアをパソコン画で描きました。

アヤソフィアの内部
グランドバザール
グランドバザールは、トルコ語でカパル・チャルシュといい、屋根付き市場という意味をもつ。ここの屋内市場は中東最大ともいわれる大規模なもの。買い物をする所というよりは、存在そのものが見どころになっている。
とにかく広大だ!1軒1軒の店は、間口、奥行きとも狭く、それだけに無数の店がある。その数は約4400軒ともいわれているほど。
もともとは、15世紀半ばにメフメット2世により建設されたイチ・ベデステン、サンダル・ベデステニというふたつの市場が中心となっている。古くからイチ・ベデステンには金・銀・宝石を扱う貴金属店が集まっており、その伝統は今でも続いている。現在では時計やアクセサリーなどアンティークを売る店も多い。
またサンダル・ベデステニでは、おもに絹などの商品を扱っていた。その後バザールは増殖を続け、現在のような巨大市場へ成長していった。
バザールを歩いていると、日本語でさまざまな客引きの呼び声がかかる。
イスタンブールの夜景