⭕日本巡礼文化の日(4月15日 記念日)
滋賀県大津市に本拠を置く「西国三十三所札所会」が制定。
日付は巡礼が「良いご縁」をつなぐことから「よ(4)い(1)ご(5)えん」と読む語呂合わせで4月15日に。日本最古の巡礼路「西国三十三所巡礼」が2018年(平成30年)で草創1300年を迎えることから、日本の巡礼文化への関心を高めてもらうことが目的。
「日本巡礼文化の日」は、2017年(平成29年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。記念日の行事として、西国三十三所札所会の会長で石山寺・鷲尾遍隆座主の直筆「観音力」が揮毫された「特別散華」が、33寺院で合計33,000枚授与される。
巡礼とは、信仰を確認し、より深めようと、日常的な生活を一時的に離れて、聖地や霊場を旅すること。これは仏教だけでなく、世界に共通する行動で、キリスト教やイスラム教、ヒンドゥー教においても同じである。
日本の巡礼は、一定の地域の中にある聖地を、数を限定して巡るのが主である。その数は「西国霊場」の三十三や「四国霊場」の八十八など、宗教的な意味を持つ数である。
西国三十三所巡礼は、そのような中でも日本で最も歴史が古く、参拝者が多いことで知られている。三十三の数は、『法華経』に説かれる、観音菩薩が衆生を救うとき33の姿に変化するという信仰に由来する。西国三十三所の観音菩薩を巡礼参拝すると、現世で犯したあらゆる罪業が消滅し、極楽往生できるとされている。