
丁字路 どん突き 神社の裏手
雨情の歌碑の うらっかわ
河津の桜が 満開だ
出勤途中 ちょっと離れたとこに車を止めて
朝一番の寄り道 花見
うっとりするほど 咲き乱れ
しばし 見上げて 見惚れて呆然
下町 すみっこ どん突きに
あの世のような 百花繚乱
心地よい風が吹き 鼻がムズムズ
嚏を一発 充血した目を 擦りつつ
マスクずりさげ 鼻をかむ
三寒四温の 今朝は 温
気温上昇 花粉飛散は 大悲惨
かわいい桜に うしろ髪
ひかれて 振り切る 朝の出勤
イチかバチかの 壱の型
社畜の呼吸 はっくしょん

『都鳥さへ夜長のころは水に歌書く夢も見る』