1981年、
サラリーマンの父専業主婦の母の間の第一子として私は生まれた。
関東の田舎町、父の両親も同じ敷地内で同居していた。
祖父は私が女と知って、母の入院する病院には来なかった。
先に生まれていた従兄弟の時は、男の子と知って嬉しくて病院に駆けつけたそうだ。
祖母は、母が女の子を身籠ったと報告した時に、
女腹だったら困るね
と母に言ったそうだ。
父も、母に男の子女の子どっちがいい?と聞かれた時に
女はいずれ嫁に取られるから嫌だ、男の子がいい
と答えていたそうだ。
1981年の冬に、こうして私は生まれた。