うわ、これいいよ。笑えて泣けて感動できる。
もとジュノンボーイの阿部寛も、骨太の俳優になりましたね。
なんというか、無骨で真っ直ぐ、自信家で周囲がみえない身勝手な性格。
こりゃあ、出世は無理だわな。まず、上に逆らってばかりだし、部下には高圧的だし、良いとこないじゃん。
でも、真摯なんだよね。刑事の自分に誇りを持ってる。正義感だけが取り柄だから、クズな犯人には容赦ない。コンプライアンスが重視される組織の中で浮きまくり。
女房にも愛想尽かされ離婚して、高校生の娘ともギクシャクの不器用オヤジ。
家には倍賞美津子演じるまだら認知症の母がいて、結構振り回されながらも気長に対応。
直属の部下役に磯村勇斗。立派な青年になった。力強い演技に注目です。周囲から引かれ続けている成瀬の一番の理解者で成瀬も信頼していたけれど・・・
左遷先は、刑事の仕事とは縁遠い警察音楽隊。もちろん、主の課には所属してその仕事をしながらの演奏活動ですが。
成瀬は、この辞令を受け入れられず荒れまくり。
そこには一癖二癖ある感じの同僚がゴロゴロ。
一人息子を育てながらトランペッターとして活躍する、若き母子家庭の母役を清野菜名。
地味だけど、目力のある清楚な美人。演技が素敵でした。
音楽隊のメンバーは時にぶつかり、言い合いながらも音楽という共通ツールを介してまとまってゆく。
成瀬と娘との仲もまた然り。ドラムを叩く成瀬とのセッションで絆を取り戻す。
この娘、エレキギターを弾いていますが
、すごくカッコかわいい!
成瀬が追い求めていた事件も皆で解決し、めでたしめでたし。
今回、あらためて人にとって「居場所と出番」の必要さと大切さを知りました。