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合言葉はヒュッゲ

映画 アラバマ物語

※ナスを素揚げしました。療養中、友達から
いただいたフリーズドライのナス味噌汁がめちゃうまだったので、やってみようかなと。揚げナスは冷凍してその都度使います。

BSで先日放送された「アラバマ物語」1962年公開の古いモノクロ映画ですが、これは必見でしたね。レビューは嘘をつかない。

時代は1932年、米アラバマ州で起きた白人女性への暴行事件と弁護士父子の物語。シングルファーザーのフィンチは、被告である黒人の若者トムへの弁護を判事から依頼された。

白人社会である世の中の習わしから、どうやっても勝ち目のない案件なのに彼は引き受ける。そこからが苦難の道のりだった。

フィンチには小学生の息子ジェムと娘スカウトがいて、子ども達は父を友のように名前で呼びながら慕い、リスペクトしている。
儲けと勝ち目のない事件の弁護を買って出る父を不思議に思いつつ、理解できないまま駆り立てられたように傍聴席へ。
あー、子どもでも裁判傍聴できるんだね。

彼等にとっては難解な尋問を飽きる事なく見守る真剣な眼差し。まさに親の背中を見て子ども達は育っている。

この裁判。白人女性とその親父が嘘をついているのは明白なのに、陪審員達は有罪の判決を下す。陪審員は皆知っていた。トムは白だと。しかし、それは問題ではなく、審判する必要もない形だけの出来レース。黒人は白人に勝てない時代だった。

罪のない者が濡れ着を被される、こんな理不尽な事があっていいわけないが、現実は過酷で、真面目で優しいトムは一審で敗訴した後、脱走し射撃され命を落とす。絶望感からの自死とも取れる。

法廷シーンのやり取りも息を呑む迫力でしたが、子ども達の冒険シーンとか楽しい場面も多いのが本作の魅力。

フィンチの子ども達と夏の間叔母の家に泊まりに来ていた少年の3人が無邪気に遊ぶ姿や子どもらしいセリフが面白く、時代は古くても子どもはピュアだなあとニヤニヤ。

近所の自宅に監禁されている薄幸な青年ブーが兄妹のキーマンだったりと嬉しい演出。

タイヤの中にはまりこみ路上を転がって遊んだり、ツリーハウスを隠れ家にしたり、大木の洞の中に入れられた宝物が意味するブーからのメッセージを見つけたり。
ワクワクするような場面が物語を彩る。

生きていくことはしんどくてリスクが多い。それでも人は互いの違いを理解しながら生きていくしかない。

沢山のメッセージがちりばめられた作品でした。
これ好き映画リスト【私流】に入れました。
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