甘い人間

本★ときどき★パン

不良という矜持 下重暁子

2019-10-28 10:28:08 | NetGalley


アドバイスなんて、ろくなものがない、
褒めそやされる集まりって気持ち悪い。
スッパッと言い切る 83歳 不良老年。母と同じ年齢。

読メにレビューを投稿して、
共読レビューを読んで自分との違いに「あれっ?」と思うことがある。

《みんなと同じでなければいけない》分かってるけど気になるのです。はい

集団の言うことを鵜呑みにして、自分の頭でものを考えない人は精神が死んでいるようなもの
心して生きてゆきます。

古都鎌倉あやかし喫茶で会いましょう 忍丸

2019-10-25 20:02:13 | NetGalley


内容紹介

恋人に浮気され、職も失った元OL橘詩織が傷心旅行でやってき たのは古都鎌倉。
「おひとりさま」を満喫して、休憩場所を求めてた どり着いたのは――ある一軒の古民家カフェだった。
〝あやかしも人間もどうぞ〟――
怪しすぎる看板を掲げたカフェの 中で詩織を待っていたのは、
新鮮な鎌倉野菜と地魚を使った絶品 料理、
そして「鬼」のイケメンシェフと個性豊かなあやかしたち。
ひょ んなことからあやかしが見えるようになってしまった詩織は、
その カフェで働くことに。  
元OLのどん底から始まる鎌倉カフェライフ!



感想
“なろう”系の作家さんの作品。古民家カフェ×あやかし×鎌倉。意外な展開で楽しめた。
前半は、まあ、ありがちで、新たに自分の居場所を見つけるオヤクソク的流れなのだが、
後半の誰からも愛されないまま亡くなり、未練を抱えて鬼になった朔太郎の生前を辿る部分がよかった。
詩織の恋愛の結末はなくてもいい。

賞金稼ぎスリーサム! 川瀬七緒

2019-10-20 16:02:55 | NetGalley


相川七瀬さんの「法医昆虫学捜査官」シリーズの大ファン。
新シリーズ?
こちらも、生き物の生態や習性などが事件の鍵を握っている部分が出てきて興味深かった。

元刑事:藪下・「警察マニア」御曹司で人たらしの桐生淳太郎・北海道出身の凄腕ハンター:上園一花。
偶然出会ったのではなく、彼らの出会いは必然だった。
読み進むうちに、過去の事情が見えてくる。三人それぞれの重すぎる過去や現在の生きづらさに心を打たれた。

彼らの周囲の人たちも個性的で、今後の展開が楽しみ。

【登場人物】
藪下浩平(43)1年前、母の介護のため退職。元刑事。
桐生淳太郎(33)「警察マニア」警視庁内部のことを知り尽くしているマニア。
この2人が、放火事件の報奨金を目当てに・・・お金は必要なのは藪下・・・捜査を始めたところ、
上園一花(24)凄腕ハンター。ふつうの世間話が他人とできない。婚活でマルチにひっかったりと、世慣れしていない。

藪下の父も警察官だったとか、淳太郎が子どものころ誘拐されたとか、思わぬところで繋がっているのが驚き。

動物生態蘊蓄もチラホラと出てくる。
犬の足跡から飼い主を特定したり、小鳥の鳴き声を金儲けに使ったり。
かすみ網猟で捕まるニュース、最近あまり見かけないけど、裏にはさらに深い闇があったとは..

最後には、国際的なテロリストとか「背乗り」とか、犯罪のスケールが広がっていく。それに伴って、報奨金の額も何十億へ。

ひみつのしつもん 岸本佐知子

2019-10-10 10:25:19 | NetGalley


内容紹介

大人気エッセイ、待望のシリーズ3冊目が刊行!

今年18 年目を迎えたPR 誌「ちくま」の名物連載「ネにもつタイプ」から、
既刊の『ねにもつタイプ』『なんらかの事情』につづいて、
7年ぶりとなる3 冊目の単行本を刊行します。
著者は、文芸界隈で話題となっている
『掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集』(ルシア・ベルリン著/講談社)をはじめ、
海外文学の訳者として圧倒的な人気を持つ岸本佐知子さん。
各回のイラストと単行本の装幀は、前2冊につづきクラフト・エヴィング商會。
一度読めばくせになる“キシモトワールド” 最新作、多くのファン待望の一冊となります。
いっそうぼんやりとしかし軽やかに現実をはぐらかし、
机の上から宇宙の果てまで自在にひろがるキシモト流妄想術の技の冴えをとくとご覧ください!


◇ 感想 ◇
笑った、あとがきにも笑った。若さ?について行けなかった部分もあった しをんさんのエッセイよりも笑った。
ボブ/サム目線の脳内妄想再生、カードの表面がボロボロになる不治の病、
ダメ認定「おまえも候補な」岸本さんがこんなことを口に出すなんて!
順番待ちの札の色が他の人たちと違った入場待ちの件は、結局、呼んでもらえたのでしょうか。気になります。
イラストと装丁:クラフト・エヴィング商會