シリーズ続編を待っていました。
夏織と養父:東雲さん、
転生を拒み湖の中に沈む屋敷に止まる水明の亡き母。
沖縄の明るさそのものの親子。
3組の親子の互いを思う気持ちの温かさが伝わってきます。
1作目よりも登場人物の内面が描かれていて、あやかしたちに親しみを覚えました。
八百比丘尼は恐ろしくて、それでいて、悲しみを誘う。にゃんさん、怖いです。
内容紹介
現世と幽世(かくりよ)の狭間を生きる人間の娘とあやかし達が織りなす
『あったかい幻想郷の物語』待望の第二弾!
幽世で唯一の貸本屋を営むあやかし・東雲を養父とする夏織は、
祓い屋の一族という負の連鎖から解放された水明の存在を意識しつつも、
今日も本を読みたいあやかしのために幽世と現世を奔走する。
ある日、東雲が何かを隠すような素振りで夏織のもとを失踪!?
日頃、ぐうたらな養父にあるまじき行動に夏織は困惑するが、
どうやら行き先は「物語屋」という怪しげな職業を生業とする東雲の古い友人・玉樹が絡んでいるようで――。
あやかしの東雲と人間である夏織、人種を超えた親子愛を情感あふれる筆致で綴る、大人気あかやしファンタジーの第二弾!