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ポメラニアンのゴロ[兵庫犬(神戸市)~石川犬(金沢市)~埼玉犬(さいたま市)~道犬(札幌市)]&ツバサ日記

草枕

2010年12月16日 | 閑話休題
 標題の“草枕”は、旅先における草で仮に編んだ枕を意味し、「旅寝すること」、「旅先でのわびしい宿り」を表す言葉である。夏目漱石が1906年に「新小説」に発表した作品のタイトルでもある。

 夏目漱石の小説「草枕」の冒頭は有名である。

□引用部

 山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。

 智(ち)に働けば角(かど)が立つ。

 情(じょう)に棹(さお)させば流される。

 意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。

 兎角(とかく)に人の世は住みにくい。


 住みにくさが高(こう)じると、安い所へ引き越したくなる。

 どこへ越しても住みにくいと悟(さと)った時、詩が生れて、画(え)が出来る。

□ここまで

注)小説の主人公は画家である。

 赤字部分については、人生の折り目毎ならびに社内において思いを理解されなかった場合に自然と言葉には出さずにささやくものである。

 しかし、赤字以降が作者の意図する重要な部分であることを実感できるようになったのは後年である。

 ところが現在また赤字部分で疲れている・・・「やはり人の世は住みにくい。」

 転勤族の私は草枕の生活を繰り返している(小説中にある「宿の美しい娘那美(なみ)の妖(あや)しい言動に驚かされる。」ことも無く!?)。

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