10月17日は自分が運営する「ツーリング部」というクラブの活動日で、秩父方面へ走りに行く予定だったのですが、東海から関東甲信は終日雨で代替プランも作成できずに中止にしました。
行く予定だったルートを過去のツーリングと併せて紹介します。
今回は圏央道・日の出インターから青梅街道や成木街道を使い、小沢トンネル(峠)を越えて秩父方面へ向かうルートを選択する予定でした。
東京都と埼玉県の都県境の車道峠としては最も西部にある小沢峠は、峠のほぼ直下を小沢トンネルで越えます。東京側からトンネルの手前は500mほどの直線ですが、トンネルをくぐって埼玉県側はワインディングロードで、国道299号正丸トンネル交差点まではワインディングでバイク乗りには楽しい道が続きます。
小沢トンネルを抜けた県道53号は有間川沿いに出て名栗渓谷を走り、最初の立ち寄りスポットになる有間ダム・名栗湖に着きます。
名栗湖は1周が約5kmで、周辺を散策をするには手頃な湖です。
春先は新緑が豊かで、湖畔の風と緑の香りがとても気持ちいいのですが秋も魅力的で、紅葉の見頃は10月下旬~11月中旬 、埼玉県内でも有数の人気がある紅葉スポットです。
今回のツーリングでは紅葉には早すぎたのですが、11月は14日に予定しているので企画をスライドするようであれば、紅葉狩りをしようかと思います。
県道53号は正丸トンネルの秩父側の「正丸トンネル」交差点で国道299号に接続します。
国道299号に入り左手に見え隠れする西武秩父線と並走しながら5kmほど走ると、道の駅「果樹公園あしがくぼ」です。
埼玉県内では最もバイクが数多く集まる道の駅として有名です。
秩父周辺には数多くの道の駅があり、道の駅スタンプラリーにハマっていた頃はスタンプを荒稼ぎするために秩父周辺に来たのものですが、なぜこの道の駅だけがバイクのメッカになったのか定かではありません。
メニューが豊富なレストラン、そば・うどんの手打ちができる体験道場があり、地場産野菜もたくさん売っています。
目の前を流れる川が親水公園になっていて、夏場は魚のつかみ取り体験を楽しめるので、家族連れにも人気があるようです。
また、屋根付の開放型休憩所があり、悪天候でも濡れたレインウェアを気にせずに休むことができるので、助かります。
そして私達も、ここに立ち寄ると、休憩を兼ねて「水辺のカフェ」という売店の紅茶ソフトを食べるのが、暗黙のルールのようになっています(笑)
上は道の駅・果樹公園あしがくぼの「水辺のカフェ」
下は人気の「紅茶ソフト」
休憩後は国道299号を再び西進して秩父市の中心部を通り抜けて小鹿野町に入ります。
小鹿野町は日本で唯一!?「オートバイによる町おこし」をしていて、芸能人ライダーの山口良一さんを「小鹿野観光バイク大使」に委嘱して、ライダー歓迎の様々な企画を行っていました(現町長になって以前ほど力を入れていないらしいという話も聞きますが)。
秩父や小鹿野は、適度なコーナーやアップダウンがあって信号や交通量が少ないドライブやツーリング向きの道が数多くあり、もともとツーリング先として人気があったのですが、わらじカツ丼を提供する「安田屋」がライダーの間に口コミで人気となり、これに目をつけた前町長が町おこしに利用したのが始まりではないかと思います。
5年前に安田屋でランチを食べたときも写真のような長蛇の列でした。
今回は、バイク神社として町おこしの一翼を担っている「子鹿神社」の参拝したあと、神社からほど近い「鹿の子」という店でわらじカツ丼を食べる予定でした。
わらじカツ丼を提供する店としては他にメガわらじカツ丼で有名な「東大門」が人気です。
東大門のメガわらじカツ丼。上が普通のわらじカツ丼。
メガわらじカツ丼が、いかに大きいか分かると思います。
昨年11月に所属ツーリングクラブで来店したときには、メンバーさんの一人が挑戦して、見事に完食していました(・・;)
昼食後は県道37号を両神温泉を経由して国道140号に出る予定でした。
国道140号は埼玉県熊谷市から山梨県富士川町に至る国道です。
埼玉県側の秩父湖付近で、中津川沿いのルートと秩父湖沿い(秩父往還・旧道)のルートの2つに分かれています。
日本の名道100選・No.24に選ばれていて、秩父から雁坂トンネルに至る国道沿いは秋には美しい紅葉に彩られ、かつて関所があった栃本集落は日本の原風景を感じさせてくれる集落です。
写真は栃本集落の景色。
また、県道37号と国道140号の接続地点からほど近い、秩父鉄道の終点「三峰口駅」では、駅北側に「SL転車台公園」(旧秩父鉄道車両公園)が併設されており、SL「パレオエクスプレス」の運転日は、間近で転車台を使った機回しを見ることができます。
写真は機回し中のパレオエクスプレス・C58
話を当日予定のルートに戻しますと、秩父湖手前の交差点を左折して、この日のメインスポット「三峯神社」に向かう予定でした。
パワースポットとして人気の三峯神社は標高1,100mほどあり、境内入り口に立つ鳥居は三ツ鳥居という変わった形をしています。
また、狼を守護神としていることから 、狛犬の代わりに神社各所に狼の像が鎮座されています。
写真上は珍しい三ツ鳥居。下は狛狼とも言うべき狛犬。
歴史ある三峯神社については、語っているときりがないので、下記をご参照いただければと思います。
http://www.mitsuminejinja.or.jp/
ところでループ橋をご存知かと思いますが、有名なところでは伊豆の河津七滝ループ橋があります。
クルクルと回って高低差のある土地を結ぶ目的で作られた橋です。
国道140号の滝沢ダム手前には雷電廿六木橋(らいでんとどろきはし)といい、廿六木橋と大滝大橋という2つの橋をループ形状につないだ谷を一周する巨大で美しいループ橋があります。
展望台もありますので、通行の際にはぜひバイクや車を止めて造形美を味わって欲しいなと思います。
ループ橋をあとにすると、雁坂トンネルを抜けて埼玉県とはお別れです。
国道140号は埼玉・山梨の県境の深い山に隔てられ、いわゆる分断国道として雁坂峠を挟む区間は長らく「開かずの国道」と呼ばれていました。
両県を結んだこのトンネルの長さは6,625mあり、一般国道では最長の東京湾アクアラインに次ぐ2番目の長さで、原付一種(50cc未満)が走行出来るトンネルとしては国内最長だそうです。
また、ライダーには極寒のトンネルとして知られています。
険しい山間に作られた「雁坂トンネル」
山梨に抜けると中央道~圏央道か、河口湖・山中湖経由で神奈川に戻ります。
ブログを書いていたら、11月のツーリングは10月の企画をスライドして秩父に行きたくなってきました。
11月はツーリング日和に恵まれることを願って、このブログは終わりにします。
最後まで読んできただき、ありがとうございました。
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