江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

「副校長補佐」という仕事ー19(重苦しい空気①)

2021-02-21 | 随想
まさかこの様な展開になるとは考えてもいなかった事態になってきた。

私がこの職に就いたのも思いもよらぬ事から始まったのだが、今私の周辺で起こっている事態も同様に想像してなかったことだ。

しかし、振り返って考えると、ここに赴任した時から私は何とも言えない違和感があった。
年度途中からの採用という事もあったが、コロナ禍で職員が多忙な中、敢えて皆さんの中で紹介などされなかったし、子どもたちにも当然ながら紹介されていない。

そんな中で職員の勤怠管理事務を一手に引き受け、新しいITシステムと苦闘していた。
これだけでも「高齢者」の私にとっては容易でないのに、降って沸いた様に教室へ行けない子との対応を委ねられた。
あれよあれよの展開に、ゆっくり立ち止まって考える余裕さえ持たされず今日まで来てしまったのである。

敢えてこだわるようだが、正規職員ならこんなプロセスを踏むことはないだろう。
非正規であり「緊急事態」だからこそ、こうなったと考えるべきなのかもしれない。
そう思うと、何故か己の対応能力というか適応力の高さに驚く。
その意味では先に述べたように、副校長が「◯◯先生は何でもできるから…」と言うのも今更のように納得する。

私が退勤した後の職員室の様子は知る由もないが、周囲の人たちから伝え聞く内容は、「そんな事になっているのか…」「へ〜、そんなふうに考えてるの?」等々、私も無関係ではいられない事態になっているようだ。

重苦しい空気が流れている。

(つづく)

<すばる>



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