江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

映画「ガザからの報告」を観て

2024-11-04 | 随想
連休中に久しぶりに映画を観に行った。



1990年代から30年に及ぶガザ地区の取材をもとにした土井敏邦監督の「ガザからの報告」という映画である。
ほぼ満席で、若い人も多く観に来ていた。

映画を通してガザ地区のパレスチナの人たちの生活を知り生の声を聞くことができた。


若者が仕事がない。
働けないから収入がなく深刻な貧困に陥る。
子どもに与える食べ物がない。

ハマスがなぜパレスチナの人たちの支持を集めたか。
貧困者にお金を支給する、食べ物を支給するなど地道な慈善事業をしていたことを知った。
そのハマスがなぜ支持を失っていったこともインタビューなどから知ることができた。


ガザの人たちは、検問所を通らなければ地区外に行くことができない。
経済的にイスラエルに従属させられ自由に経済活動を行うことができはい。
イスラエルによる占領がパレスチナ人の尊厳を奪っている現実を知った。


普通に人間らしい生活をすること。
ただそれだけのことが叶わず、将来を思い描けず絶望する。
怪我をするかもしれないし殺されるかもしれなくても(実際に多くのパレスチナ人が撃たれて大怪我をしたり殺されたりしている)デモに行く。
自死する若者もいる(イスラム教では自死は禁じられているにもかかわらず)。それほど抑圧されている。


イスラエルによるガザでの虐殺が続き、昨年10月以降の死者は43000人にのぼると報道されている。
これを止められない国際社会とは一体何なのか。
私たちにできることは何か。

今週はこの映画を観たことを子どもに話そうと思う。


東京ではK’sシネマで11/8(金)まで上映しています。
ガザの現実を映像で伝える大変貴重な映画だと思います。
観に行ける方は、ぜひご覧ください。




<この抑圧からの解放を!>

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