ある日の給食の時間に、「〇〇は・・・だと思う人?」と言って、手をあげてからかいあっている子どもたちがいた。
「先生の年齢は・・・だと思う人?」と言って嬉しそうにしているのは、まあいいとして、本人たちは楽しんでいただけなのだろうが、「〇〇は、将来野宿者になると思う人?」ということも言いだしたため、放っておくわけにはいかなくなった。
その場では、「ちょっと待って。まだみんなは色んなことをわからないから、そういうことを言うんだと思うから、また授業で話すけど、野宿者がどういう人たちか知っているの? からかう時に野宿している人たちのことを言うのは、おかしいことだからやめて。またちゃんと話をします。」
と言って終わった。
私たちより何年も長く生きて色んな経験をしてきた人生の先輩たちのことを何も知らないで、見下すような言い方はやめて欲しかった。
でも、子どもたちがこんなことを言っているのも、私たち大人の責任である。
路上生活をしている人たちのことを知って欲しいと思い、DVD『「ホームレス」と出会う子どもたち』を見て考える授業をした。
一つ一つの授業をきちんと考えて準備してやる余裕がないまま、今年度も終わりに近づいてきたため、たいした準備もせずに、DVDを活用した。
DVDについていた指導案を参考にさせてもらった。
DVDを見て、ワークシートを書いて、発表させ、最後に私が話をするというもの。
(本当は、路上生活をしている当事者を教室に呼んで、話を聞くのが一番だと思う。)
ホームレスの人を見たことがあるという子は、そんなに多くなかったが、ハワイに旅行した時にホームレスの人がいたと言っている子や駅の近くにいたとか、習い事に行く途中に川の近くの柵があるところにダンボールみたいな家があってホームレスのおじさんがいたと言っている子がいた。
以下、子どもたちの感想である。
1、はじめて知ったことやかんじたこと
○ダンボールですごす人がいるなんて知らなかった。
○わたしたちとちがったせいかつをしている人をはじめて知った。
○ホームレスの人たちがたいへんなことをしているってはじめて知りました。
○ホームレスの人たちはたいへんだなと思った。
○ダンボールを毎日あつめてたいへんそうだった。
○ホームレスの人たちの家はダンボールとかねぶくろなんだと思いました。
○ホームレスの人でもはたらける。
○ホームレスの人たちがいじめをうけていてかわいそうだった。
○ホームレスの人たちは、とってもやさしいことがわかりました。おじいちゃんたちが、手とかかさかさで、しごとをやっているのがかわいそうでした。
○ホームレスになっても、こんなにがんばっているんだなと思いました。
2、ホームレスの人たちにどんなことばをかけますか。
○どんなしごとをしているの?
○おふろには入るの?
○まえは、どんなしごとをしていましたか。
○だいじょうぶ?
○なんでこんな生活になったんですか。
○ぐあいはどうですか。これを何年ぐらいやっていますか。
○だいじょうぶですか。たいちょうはどうですか。
○びょうきにならない?
○どこからきたんですか。
○毎日何をしているんですか。
○これからもがんばってください。
3、ホームレスの人たちに、どんなことができますか。
○1週間に1回おにぎりやのみものをあげたりしたいです。
→この発言に、別の子が、「ぼくだったら毎日あげる。」と言ったのを受けて、「やっぱり1週間に5回あげる。」と言い直していた。
○なにかをあげる。
○かじをてつだってあげる。
○おにぎりをあげる。
○声をかける。
○おにぎりをむすんだり、お茶とかスープとかわたしていろいろできると思います。
○ごはんをあげたり食べものをあげたりできる。
○はたらける。
○しごとをさがしてあげる。
○おにぎりやもうふをくばること。
○おかしをあげる。
ダンボールを集めるのに、1日20キロも歩いたという話に「えっ、20キロも歩いたんだって。」と友達に話しかける子。
おにぎりを配りたいと言っている子。
年齢制限で働けなくなる人もいることを聞いて、「知ってる。ぼくのお父さんも話していたもん。」とつぶやく子もいた。
ちょっと難しいかなとも思ったが、2年生でも自分なりに考えていた。
子どもに発表を促す私に、こういう質問をした子がいた。「何で先生は子どもに思ったことを聞くのに、自分は言わないの?先生はどう思ってるの?」
先生がどう思っているのかを知りたいのだなあと気づかされるうれしい一言だった。
<授業しました>
「先生の年齢は・・・だと思う人?」と言って嬉しそうにしているのは、まあいいとして、本人たちは楽しんでいただけなのだろうが、「〇〇は、将来野宿者になると思う人?」ということも言いだしたため、放っておくわけにはいかなくなった。
その場では、「ちょっと待って。まだみんなは色んなことをわからないから、そういうことを言うんだと思うから、また授業で話すけど、野宿者がどういう人たちか知っているの? からかう時に野宿している人たちのことを言うのは、おかしいことだからやめて。またちゃんと話をします。」
と言って終わった。
私たちより何年も長く生きて色んな経験をしてきた人生の先輩たちのことを何も知らないで、見下すような言い方はやめて欲しかった。
でも、子どもたちがこんなことを言っているのも、私たち大人の責任である。
路上生活をしている人たちのことを知って欲しいと思い、DVD『「ホームレス」と出会う子どもたち』を見て考える授業をした。
一つ一つの授業をきちんと考えて準備してやる余裕がないまま、今年度も終わりに近づいてきたため、たいした準備もせずに、DVDを活用した。
DVDについていた指導案を参考にさせてもらった。
DVDを見て、ワークシートを書いて、発表させ、最後に私が話をするというもの。
(本当は、路上生活をしている当事者を教室に呼んで、話を聞くのが一番だと思う。)
ホームレスの人を見たことがあるという子は、そんなに多くなかったが、ハワイに旅行した時にホームレスの人がいたと言っている子や駅の近くにいたとか、習い事に行く途中に川の近くの柵があるところにダンボールみたいな家があってホームレスのおじさんがいたと言っている子がいた。
以下、子どもたちの感想である。
1、はじめて知ったことやかんじたこと
○ダンボールですごす人がいるなんて知らなかった。
○わたしたちとちがったせいかつをしている人をはじめて知った。
○ホームレスの人たちがたいへんなことをしているってはじめて知りました。
○ホームレスの人たちはたいへんだなと思った。
○ダンボールを毎日あつめてたいへんそうだった。
○ホームレスの人たちの家はダンボールとかねぶくろなんだと思いました。
○ホームレスの人でもはたらける。
○ホームレスの人たちがいじめをうけていてかわいそうだった。
○ホームレスの人たちは、とってもやさしいことがわかりました。おじいちゃんたちが、手とかかさかさで、しごとをやっているのがかわいそうでした。
○ホームレスになっても、こんなにがんばっているんだなと思いました。
2、ホームレスの人たちにどんなことばをかけますか。
○どんなしごとをしているの?
○おふろには入るの?
○まえは、どんなしごとをしていましたか。
○だいじょうぶ?
○なんでこんな生活になったんですか。
○ぐあいはどうですか。これを何年ぐらいやっていますか。
○だいじょうぶですか。たいちょうはどうですか。
○びょうきにならない?
○どこからきたんですか。
○毎日何をしているんですか。
○これからもがんばってください。
3、ホームレスの人たちに、どんなことができますか。
○1週間に1回おにぎりやのみものをあげたりしたいです。
→この発言に、別の子が、「ぼくだったら毎日あげる。」と言ったのを受けて、「やっぱり1週間に5回あげる。」と言い直していた。
○なにかをあげる。
○かじをてつだってあげる。
○おにぎりをあげる。
○声をかける。
○おにぎりをむすんだり、お茶とかスープとかわたしていろいろできると思います。
○ごはんをあげたり食べものをあげたりできる。
○はたらける。
○しごとをさがしてあげる。
○おにぎりやもうふをくばること。
○おかしをあげる。
ダンボールを集めるのに、1日20キロも歩いたという話に「えっ、20キロも歩いたんだって。」と友達に話しかける子。
おにぎりを配りたいと言っている子。
年齢制限で働けなくなる人もいることを聞いて、「知ってる。ぼくのお父さんも話していたもん。」とつぶやく子もいた。
ちょっと難しいかなとも思ったが、2年生でも自分なりに考えていた。
子どもに発表を促す私に、こういう質問をした子がいた。「何で先生は子どもに思ったことを聞くのに、自分は言わないの?先生はどう思ってるの?」
先生がどう思っているのかを知りたいのだなあと気づかされるうれしい一言だった。
<授業しました>