
2011年3月11日の東京電力福島原子力発電所の壊滅的なメルトダウン事故から5年の月日が過ぎた今、原発のない福島を実現するための「福島県民集会」が3月12日、郡山市の開成山陸上競技場を会場にして行なわれました。
参加者は、6000人でした。
私たち江戸川区教組をはじめとする東京教組の仲間たちは、今回も貸切バスで郡山に駆けつけました。
最初の県民集会も同じ場所の野球場で行われたことも記憶に新しいところです。



13時からの集会では、呼びかけ人の挨拶、鎌田慧さんの連帯のあいさつ、浪江町津島の被害者原告団、家族離れて暮らす大熊町住民、高校生平和大使、川内原発に反対している実行委員会などの発言を受け、全員で集会宣言を採択した後、市内アピール行動を行い、全ての日程を終えました。

あの事故から5年、福島の状況は何ら好転することなく「記憶の風化」だけが進んでいると行っても過言ではありません。
震災・原発事故関連で死亡した方は2000人を超え、県民健康調査でも100人を超える子どもたちに甲状腺がん確認され、放射能汚染水は毎日湯水のように溢れかえり、燃料デブリの確認すらできない状況の中、政府は住民の帰宅を急がせています。
(賠償金の打ち切りとセットにして)
そして、福島での苦難が続いている中、事故原因も解決の見通しもつかない事をよそに再稼働に狂奔しています。
先日稼働中の原発に対する高浜原発3号機に対する運転差し止めの仮処分が大津地裁で出されました。
欺瞞に満ちた再嫁動に対する当たり前と言えば当たり前の判決でした。
3月26日には代々木公園で大規模な全国集会が予定されています。
福島の声を全国に広げ、すべての原発を廃炉にするために闘って行きましょう。
<T.O>