江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

「2018年夏の石巻での体験」を語り継ぎたいー3

2018-08-30 | 江戸川区教組
3日目


◆南三陸町さんさん商店街散策

一つの市街地丸ごと巨大な工事現場。
かさ上げした地面で埋もれてしまいそうな旧防災庁舎。
海を隠すような巨大で真っ白い防潮堤。

商店街は観光客用の価格設定、地元民が飲食するための店は消えてしまった。
生活と観光の2つの役割を兼ねていた復興商店街はその多くが今や観光客相手の店に代わっている。

宅地は造成されても生活者が戻っていない。



 
◆各自のレポート発表

執行部からの活動報告や参加者が持ちよって下さった、「学力テスト批判・復興予算の使い方への疑問・人権と差別・大川小裁判・道徳教科書レポート」などの提案や意見交流を、短い時間しか取れなかったのは残念でしたが、行いました。


 
◆体験を語りつぐ

佐藤敏郎さんをはじめ、被災地で自分の問題として取り組んでこられてる阿部美紀子さんや藤間さんから現地で伺った話は、大災害を生き抜いた現実の話だった。

悲しくつらい経験を話してくださった。
当事者が実体験を話すのはつらいことのように思い、申し訳なくも感じる。

「現実に向き合って苦闘する人」に、「疎い私のためにわかりやすく話してほしい」といっているように感じるからだ。


何もしなければ、自分の目の前の日常に埋もれてしまう。
そしてきっと佐藤さんたちの言葉が薄れていく。
そしてまた佐藤さんたちに語ってもらって思い出す羽目になる。

佐藤さん達が語る回数は少ないほうがいい、自分の問題として取り組める人は多いほうがいい。

私の同時代に生きているこの語り部の思いを、受け取って、次は自分の「2018年夏の石巻での体験」として、(語れる限りのことを)次の人に伝える。
ごく当然のこととして。

まず、私は学校で、語って聞かせようと思う。
子どもにも大人にも。
そして具体的に命や防災、そして教員として「時数や書類づくりではない大事なこと」を教員の仲間とともに進めていきたい。



-K.A-

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