2024.10.12 鉾岳(1277m)
最高の景色と多くの負傷者が出た登山記録
今回の鉾岳は、歴代登山の中でも記憶に残る登山だった。鉾岳(九州百名山)は遠かった。すべてにおいて異例な出来事が多すぎた。
12日午前6時八代教育を出発。天気は上々だ。せせらぎの湯で中園さんを乗せ、全員で8名の登山となった。2台の車に分乗し一路延岡市鹿川キャンプ場登山口を目指した。
途中国道218号にも指定されている高千穂日之影道路(九州中央道)を利用し日之影町を経由し、登山口へ。
比叡山登山口を横目で見ながら移動。道幅は狭い。道路工事中で対岸の迂回路へと。時間がかかる。日之影町から登山口までの32kmは長い。そして、登山口まで総時間3時間以上かかった。
登山者はそこそこで高齢者が全くいない。これは後で分かる。
午前9:20登山開始。最初は緩やかな登山道。しばらくすると傾斜も急になる。大きな岩も現れ1歩の間隔が広がる。ところどころに動物(ウサギやりすその他)たちが見送ってくれた。 (写真で見て)
岩の上を飛びのり川を渡り、梯子で作られた橋を渡り、ハラハラしながらやっと鉾岳のスラブに着いた。
圧巻の斜面。ロッククライミングの地として有名だ。登る真似までしてみた。
その後、パックン岩までたどり着いた。澄んだ川と見事なまでの岩と滝とスラブは絶景である。天気も良かった。ここまではハイキング気分で来られた。写真を撮り山頂を目指す。
高齢者はここまでだとこの後実感させられる。この”パックン岩”を過ぎると、徐々に傾斜もきつくなり、かなり険しい箇所を歩く。岩の斜面をロープ伝いに登り、梯子の階段を登り、岩をつかみながら登る。高齢者には無理なコースだ。足を乗せる岩幅が狭いし超急斜面だ。(登らないはずだわ でも山楽八代の会メンバーは挑んだ)
パックン岩まで歩いて引き返す決断も必要だと思った。
山頂真下の川まで来た。もうすでに12:40だ。どうしてもあと30分で山頂に着かなければ帰路が危ない。
13:10山頂到着だ。雄鉾(1277m)の下に雌鉾が見える。遠くには大崩岳・祖母山・傾山が連なる大展望だ。
昼食を済ませ下山開始(13:40)だ。先ほどの急斜面を降る。その時宮城さんが岩に足を滑らせ転倒した。右肩を強打。腕が動かない。(下山後、連絡が入ったが鎖骨関節脱臼だそうだ)沖田さんが救急セットの中から三角巾を取り出し応急措置を行った(セットを持ってきているリーダーは偉いのだ)
弟と田中さんにリュックを持ってもらい支えながらの下山 この急斜面それも岩場の連続でかなり心配した。弟と私で前後をサポートしながらの下山だ。その時、後ろで片山さんが滑って岩に頭を強打した。出血しているみたい(自力で下山できる様子)。今度は私が宮城さんを支えていた岩場から足を滑らせた。ロープ1本で助かり、田中さんが引き上げてくれた。下は川底だ。左膝打撲と内転筋損傷だ(軽傷)。
その後、沖田さんが滑って転んだ。陽は次第に落ち始めている。坂本の登山を思い出す。16:30登山口にやっと着いた。宮城さんは強かった。最後まで自分の足で登山口まで体を支えた。これも凄い。「褒めてあげたいのだ」の一言。八代教育会館に着いたのが20:20だ 救急車を呼んだ。翌日のラインで検査結果の報告があった。骨折ではなくよかった。1日でこんなこともあるのかと思える登山であった。高齢者の登山コースではなかったと反省している。登山時間もかかりすぎた。最高の景色と最大の負傷者続出の日。いろんな出来事が多すぎた1日であった。でも絶景がみられた。
追伸 せせらぎの湯は8時までで間に合わず、帰りの夕食の萩原橋のホットモットは閉鎖しているし。これまた「なんて日だーーー」。
全員で8名の登山者だ この後起こる出来事を誰も知らない
キャンプ場を後に登山開始 駐車料金を片山さんが支払った こんな山の中で駐車料
ところどころに動物たちがお出迎え
岩を支えるにしては枝が細い
登山道には大きな岩がゴロゴロしている
この方の衣装が素敵だ 大正時代の写真家みたい 撮影に応じてくれた
ここからが鉾岳の真骨頂だ
ロープを使い急斜面を登る ここまでしないとスラブとパックン岩に出会わない
よいしょ よいしょ パックン岩待ってろよ
スラブ斜面に着いた ロッククライミングの地である 途中挑戦している人がいた
わしゃ 登れん
記念写真をパチリ
わしゃ 登ってみる
見よ このスケールのデカさを
見るだけで十分の二人
次はパックン岩目指しての川渡りだ
こわい こわい こわい 足がすくむ
渡りきると今度はロープ伝いに岩の斜面を登る
巨大な滝が現れた
そして パックン岩とご対面だ
パックン岩とスラブのコラボ写真 流石カメラマンだ
ここまで来たー 表情がいい
みんなで支えてみたが?
これからが 今まで以上の難所 高齢者は無理
岩は滑るし 急斜面だし ロープ伝いだし 急な梯子はあるし
よくこんなところに登山道を
やっと山頂直下の河川まで来た 川はきれいだし 岩が素敵だ
やったねー 感動しっぱなしの2人だが この後・・・・
山頂へ行ってくるぞー 目指すは雄鉾だ
景色に見とれ写真撮影に集中するカメラマン
山頂だ 大満足の沖田さん
下山時間を気にしながらの昼食 コーヒーはしっかりいただいた
ここは雌鉾だ 行けなかったが若干低い山頂
大崩岳と遠くに祖母山系が見渡せる
よくここまで来ました 褒めてあげたいが帰りがつらかった
帰りの写真はない 写真どころではなかった 宮城さん脱臼と靭帯断裂
田中さんがリュック持ち 片山さんは後頭部裂傷だ
帰りの川渡りも大変であった
田中さんの支えやみんなの協力で負傷者全員が無事に下山で来た
楽しかったやら怖かったやらで思い出深い鉾岳登山であった
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