「弘前藩庁日記」延宝8年11月5日 新発見の史料か 天文偏Ⅱ
2017年8月10日 木曜日 天気 曇
『弘前藩庁日記』は、江戸時代に弘前藩が藩政を記録した日記であり、一級品の史料です。
『弘前藩庁日記』延宝8年11月5日
「延宝8年11月5日 雪一尺五寸許(ばかり) 夜地震三度 (申刻より申酉の方にあたり幅二尺長十間余雲のことく白有之 酉の后刻見付之 御前江申上之御書院屯之間にて御覧)」
「12月28日 延宝8年 11月8日 風雪 (去る5日之ことく雲相見え候に付き御前江申上げる 則御覧 5日より毎夜見え申す由に候えども(はっきり見なかったので記録しない))」彗星らしき記事がありこれを検証したい。
「テータ変換」
年月日 延宝8年 11月5日申刻 → 1680年12月25日午後4時頃
場所 弘前 → 青森県弘前
天文種類 申刻より申酉の方にあたり幅二尺長十間余雲のことく白有之 酉の后刻見付之 御前江申上之御書院屯之間にて御覧 → 午後4時頃より西南西の方角に 幅 2度(尺=1度、丈=十尺=10度、間=六尺=6度)長さ60度余の彗星 午後6時ごろ御前へ話し観る。
ネットと古天気学データベース(KTDB)で検証
ステラナビゲータ10で検証
場所指定 青森県弘前 経度 東経 140°27′48.5″
緯度 北緯 40°36′9.7″
延宝8年 11月5日申刻 → 1680年12月25日午後4時頃
(ステ10)12月25日16時00分
→ 太陽は、方位 56.3°高度 2.4°光度-26.7等南西と西南西の間の地平線に沈む前
→ 彗星は、方位 58.9°高度 16.8°光度-1.0等 で彗星が太陽の真上にある。 太陽に光が強く彗星が観えていたか不明。
→ 金星は、 方位35.1°高度 19.7°光度-3.9等
→ 月は、方位 19.6°高度 34.9°月齢4.2
(ステ10)12月25日17時20分
→ 太陽は、地平線に沈み夜空は暗くなる
→ 彗星は、方位73.3°高度3.1°光度-1.0等 彗星の尾が見えはじめる。
→ 水星は、方位59.0°高度2.1°光度0.4等
→ 金星は、方位51.2°高度9.2°光度-3.9等
→ 月は、方位40.6°高度27.5°月齢4.3
(ステ10)12月25日17時38分
→ 彗星は、方位76.2°高度0.0°光度-1.0等 彗星の尾が鮮やかに観えて、18時8分に尾が観えなくなる。
キルヒ彗星(1680年の大彗星)C/1680 V1 1680年11月14日にゴットフリート・キルヒが発見しました。近日点で太陽の極めて近くをかすめるように通る彗星である。(クロイツ群)最初に望遠鏡で発見された彗星。17世紀で最も明るい彗星の1つとなった。キルヒ彗星は昼間でも見え、長い尾を引いていたので非常に注目された。
また、日本各地で観測されました。青森・山形・宮城・東京・神奈川・山梨・静岡・福井・京都・宮崎
「検証結論」
キルヒ彗星(1680年の大彗星)C/1680 V1 「酉刻(申刻から修正・17時20分から18時00分)より申酉の方(西南西の方角)にあたり幅二尺(2度)長十間余(60度余)雲のことく白有之」の彗星
ステラナビゲータ10より
青森県弘前市では、16時頃では、太陽の光が強く彗星が観えていたか不明。
太陽が完全に沈んだ17時20分から18時00分の間に彗星の尾が鮮やかに観えた。
日本各地でも観測された
キルヒ彗星(1680年の大彗星)C/1680 V1 最初に望遠鏡で発見された彗星。17世紀で最も明るい彗星の1つとなった。
2017年8月10日 木曜日 天気 曇
『弘前藩庁日記』は、江戸時代に弘前藩が藩政を記録した日記であり、一級品の史料です。
『弘前藩庁日記』延宝8年11月5日
「延宝8年11月5日 雪一尺五寸許(ばかり) 夜地震三度 (申刻より申酉の方にあたり幅二尺長十間余雲のことく白有之 酉の后刻見付之 御前江申上之御書院屯之間にて御覧)」
「12月28日 延宝8年 11月8日 風雪 (去る5日之ことく雲相見え候に付き御前江申上げる 則御覧 5日より毎夜見え申す由に候えども(はっきり見なかったので記録しない))」彗星らしき記事がありこれを検証したい。
「テータ変換」
年月日 延宝8年 11月5日申刻 → 1680年12月25日午後4時頃
場所 弘前 → 青森県弘前
天文種類 申刻より申酉の方にあたり幅二尺長十間余雲のことく白有之 酉の后刻見付之 御前江申上之御書院屯之間にて御覧 → 午後4時頃より西南西の方角に 幅 2度(尺=1度、丈=十尺=10度、間=六尺=6度)長さ60度余の彗星 午後6時ごろ御前へ話し観る。
ネットと古天気学データベース(KTDB)で検証
ステラナビゲータ10で検証
場所指定 青森県弘前 経度 東経 140°27′48.5″
緯度 北緯 40°36′9.7″
延宝8年 11月5日申刻 → 1680年12月25日午後4時頃
(ステ10)12月25日16時00分
→ 太陽は、方位 56.3°高度 2.4°光度-26.7等南西と西南西の間の地平線に沈む前
→ 彗星は、方位 58.9°高度 16.8°光度-1.0等 で彗星が太陽の真上にある。 太陽に光が強く彗星が観えていたか不明。
→ 金星は、 方位35.1°高度 19.7°光度-3.9等
→ 月は、方位 19.6°高度 34.9°月齢4.2
(ステ10)12月25日17時20分
→ 太陽は、地平線に沈み夜空は暗くなる
→ 彗星は、方位73.3°高度3.1°光度-1.0等 彗星の尾が見えはじめる。
→ 水星は、方位59.0°高度2.1°光度0.4等
→ 金星は、方位51.2°高度9.2°光度-3.9等
→ 月は、方位40.6°高度27.5°月齢4.3
(ステ10)12月25日17時38分
→ 彗星は、方位76.2°高度0.0°光度-1.0等 彗星の尾が鮮やかに観えて、18時8分に尾が観えなくなる。
キルヒ彗星(1680年の大彗星)C/1680 V1 1680年11月14日にゴットフリート・キルヒが発見しました。近日点で太陽の極めて近くをかすめるように通る彗星である。(クロイツ群)最初に望遠鏡で発見された彗星。17世紀で最も明るい彗星の1つとなった。キルヒ彗星は昼間でも見え、長い尾を引いていたので非常に注目された。
また、日本各地で観測されました。青森・山形・宮城・東京・神奈川・山梨・静岡・福井・京都・宮崎
「検証結論」
キルヒ彗星(1680年の大彗星)C/1680 V1 「酉刻(申刻から修正・17時20分から18時00分)より申酉の方(西南西の方角)にあたり幅二尺(2度)長十間余(60度余)雲のことく白有之」の彗星
ステラナビゲータ10より
青森県弘前市では、16時頃では、太陽の光が強く彗星が観えていたか不明。
太陽が完全に沈んだ17時20分から18時00分の間に彗星の尾が鮮やかに観えた。
日本各地でも観測された
キルヒ彗星(1680年の大彗星)C/1680 V1 最初に望遠鏡で発見された彗星。17世紀で最も明るい彗星の1つとなった。
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