古天気学 A

明治時代以前の日本のお天気や地震また天文関係の資料を収集中

鳥取県 江戸時代の日食の検証 四

2013-05-11 08:21:12 | 天文
2013年5月11日 土曜日 天気 朝 靄 曇 雨


第80回県史だより ・江戸時代の日食

鳥取城では、正月を除く毎月1日および15日に、「式日御礼」または「朔望(さくぼう)御礼」として、家臣が登城して藩主に御礼をするという行事が行われていました。
日食を理由に行事を延期したり中止する記事が下記の見られます。日食の有無と天気について検証していく。
明和5(1768)年12月1日1769年1月8日
安永2(1773)年3月1日1773年3月23日
安永4(1775)年8月1日1775年8月26日
天明4(1784)年7月1日1784年8月16日
天明6(1786)年1月1日1786年1月30日
寛政6(1794)年12月1日1795年1月21日
文化11(1814)年6月1日1814年7月17日
文政12(1829)年9月1日1829年9月28日
鳥取県立公文書館HPより

日食が起きたか起きなかったか

(ステラナビゲータVer.9・鳥取県鳥取市の場所で計算)
明和5(1769)年12月1日1769年1月8日 日食無
安永2(1773)年3月1日1773年3月23日 日食有  
安永4(1775)年8月1日1775年8月26日 日食有
天明4(1784)年7月1日1784年8月16日 日食有
寛政6(1795)年12月1日1795年1月21日 日食有
文化11(1814)年6月1日1814年7月17日 日食有
文政12(1829)年9月1日1829年9月28日 日食有


鳥取県の日食当日の天気を吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)で調査。

明和5(1769)年12月1日1769年1月8日 日本では日食無

池田 曇(雨)
津山 晴
鳥取 雨 日本全国で日食は無かった。 

安永2(1773)年3月1日1773年3月23日 日食有  

池田 晴
津山 曇
鳥取 雨 どのくらいの雨量か不明 雨で日食が見えたのか (資料の調査が必要)

安永4(1775)年8月1日1775年8月26日 日食有

池田 晴
津山 晴
鳥取 晴 鳥取で晴れなので、日食は見えたはず。 (資料の調査が必要)
萩  晴

天明4(1784)年7月 1784年8月16日 日食有

池田 晴
龍野 晴
津山 晴
多度津 晴
鳥取 晴 鳥取で晴れなので、日食は見えたはず。 (資料の調査が必要) 

寛政6(1795)年12月1日1795年1月21日 日食有

池田 晴 
龍野 晴
津山 晴  
鳥取 晴 鳥取で晴れなので、日食は見えたはず。 (資料の調査が必要)
萩  曇

文化11(1814)年6月1日1814年7月17日 日食有

池田 晴(曇)
津山 晴(にわか雨)
豊岡 晴
鳥取 晴 鳥取で晴れなので、日食は見えたはず。 (資料の調査が必要)
萩  晴

文政12(1829)年9月1日1829年9月28日 日食有

池田 晴(曇)
津山 晴
豊岡 晴
鳥取 晴 鳥取で晴れなので、日食は見えたはず。 (資料の調査が必要)
萩  晴

上記のように、日食が鳥取県で見えたことがわかる。資料が手元にないので不明。

「鳥取藩家老日記」「因府年表」「因府歴年大雑集」などの鳥取県の資料を、機会があれば調査していきたい。



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