(続き)
深田祐介さんは、小説「炎熱商人」やノンフィクションの「新西洋事情」などの作品で知られる直木賞作家で、TVドラマの人気シリーズにもなった「スチュワーデス物語」の原作者でもあった。
「新西洋事情」では、元々深田さんは大のフランス好きなのに、日航から海外赴任した先の英国で、(英国人が)フランス人は蛙を食べる人、とか言ってて、びっくりしたとか、日本から来るお偉いさんのアテンド(=接待?)をすることもあって、フランスの有名3つ星レストランにも行くけど、スープを轟音をたてて食べるような人もあって、まわりに顰蹙をかったとか、まだ、あまり西洋のことに疎かった私達日本人の知らない、向こうの実際の事情などが書かれていて、面白かった。
同じくノンフィクション・シリーズの「新東洋事情」も、めちゃ面白かった。
某C国製の偽物バイク、HONGDA のこととかね。
「新・新東洋事情」「最新東洋事情」「激震東洋事情」と続いて、航空会社にお勤めだったので、他国の航空会社のことや、インドでは高温多湿で缶詰も腐るような所が多いのだけど、高地のバンガロールではそんなことはなく、多くのIT企業などが進出しているなど、いろいろと最新情報満載だった。
当時、軍事政権だったとはいえ、日本人をとても大切に扱ってくれてたミャンマーのことも出てきてた。旧日本軍のおかげ(^ ^)b
小説で、一番内容にびっくりしたのは、「暗闇商人」で
(=単行本としては「闇からの逃避行」として、出た!!?)
日本人女性の拉致被害者が主人公で、諸事情あって、子連れで英国留学。休みに、小旅行に行くつもりが騙され、眠らされ、気が付いたら、(東)ベルリンから北朝鮮へ向かう飛行機に乗せられていた・・・ということから始まる小説。
前にも書いたけど、私はこの作品は絶対に、ジュディー・フォスター主演のサスペンス映画「フライトプラン」の元ネタになっていると思ってる。
映画では、ベルリンから子連れで飛行機に乗ったはずなのに、機内で子供が行方不明になってしまう女性が主人公。