
多摩川に2時間も座れば、なにかしら”ドラマ”が見られる。
今日のはモヒカン頭のササゴイです。
ゴイサギに似てはいますが、首の長さから、これはササゴイではないでしょうか。
椅子に座っている私の直ぐ目の前を通り抜けて住宅街の電線に留まった。

この時期は餌が豊富だから争うことはないけれど、冬場になると違う。
あの大きなダイサギにも刃向かうことがある。
一定距離を保たないで、迂闊に近付くと「ギャー」と一声鳴いて威嚇する。
サギの仲間では、なかなかのヤンチャ坊主なのだ。
簡易椅子に座ってレンズを覗いていると、かなりの年輩のカメラマンが
近づいてくる。
一脚にカメラを取り付けて、それを担いでいる。
年の頃は80を超えている様子だが背筋が伸びてシャキンとしている。
あの笠智衆がするように、帽子を脱いで頭を下げた。
カメラ仲間が必ず言うように、彼もまた「良いのが撮れましたか」と言った。
これが挨拶代わりなのだ。
「いやぁ、駄目ですね、2時間以上粘っているけれど、収穫なしです」と応じる。
いろいろ話していると、彼は川崎市からはるばる多摩川の「雲」を撮るために来たと言う。
見れば年代物のカメラだ。しかも白黒フィルム式だという。
快活な人で、屈託無く笑う。
「川崎には、等々力公園というのがあって、中に島のようなものがあります。
昔は水鳥達が営巣地としていて、なかなか風情があったものです。
先日行ってみたら、自称プロカメラマンと言った男がダイサギに石を投げて、
わざと飛び立たせている。そこをカメラで狙うのだ。
プロなら名前があるでしょう。教えて下さいな。と申し出たら、
そそくさと、立ち去ったのでした。」と淡々と述べた。
さんざん立ち話をして、彼は2時間はかかるであろう、この岸辺を
歩いて立川まで行くと言った。
モノクロで「雲」を探すのも良いなぁと思った。
そうかもしれません、私はいつもただ待つだけですから。出来るだけ日陰を選んで長時間待ちます。そのような姿勢がこの人に伝わったのかも知れません。
私なら怒気を含めて語りますが、彼はその石を投げた自称プロカメラマンのことを淡々として語りました。「情けないな」「残念だな」などとは一言も云わずに、その時の情景を正確に描写して、私に伝えたのでした。
貴女が仰るとおりだと思います。被写体に手を加えるとそれはもう本物ではありません。与えられた条件のままごくごく自然に撮影して初めて何かを伝えることが出来ると思います。
随分と使い古したカメラでした。でも有名メーカーのもので、かつては私も手に入れたかったしろものです。彼の手には、素晴らしい作品が沢山あるにちがいありません。
温厚な写真愛好家との出会い。
カメラを通じて知り合える、嬉しいですね。
その温厚なカメラ愛好家の方がなぜ、そのようなマナーの悪い自称プロカメラマンの話をしたか・・・・
poloさんがじっと鳥を待ち、ササゴイを遠くからカメラに納めている姿を通してその人はpoloさんに親しみを持たれたのでしょう。
poloさんの姿勢に共感されたのでしょう。
だから自分が気まずく感じたプロと称するカメラマンの事をはなされたのではないでしょうか。
鳥を脅して飛翔する姿を狙う鳥ハンター、晴天の日に霧吹きで花に雫を吹き付け撮影する花ハンター。
自然の写真を愛するはずの人が被写体を意図的に操作して撮影するのはちょっと・・・おかしいなと思います。
黙々と自分の撮りたい「雲」に出会うまで歩く。
その方の写された「空の写真」
きっと素晴らしい作品でしょうね。
モノクロで雲を撮る!これにはびっくりでした。この人はそれなりのこだわりがあるのでしょうね。
トリを目掛けて石を投げて、それを撮影するなんて、ちょっとマナーが悪いですねぇ。人さまざまですね。
タイトル見てモヒカン狩りの若者(?)
良く見たらササゴイ鳥さんですね。
面白い頭の羽!
モノクロの写真を撮ってる。と言った方の出会いには
ホノボノした思いをしましたが
自称カメラマンのとった態度・・絶対にカメラマンの
風上にも置けないおバカさん
これまでに、沢山のササゴイと見てきましたが、このようにモヒカンのは初めて見ます。風の悪戯かもしれませんが。ササゴイはハトよりはちょっと大きいくらいで、人間をあまり恐れません。肝が太いのでしょう。名ハンターですよ。
チョット前京都駅近くでモヒカンのお兄さんに出会い
その見事な髪にぜひカメラに収めたいと思いましたが
ササゴイさんのようにはスンナリと撮らせて呉れそうに
なかった(チョットびびりました)ので諦めました。
こっそり柱の陰から撮りましたが、こんなのはやっぱり
上手く撮れませんでした。
堂々と撮りたいものですネ。
このオジサンはかなり元気な人で、ここから五つ目の駅まで歩くと言っていました。今どき、白黒フィルムはちょっと出会いませんよ。笠智衆さん、知っていますか。個性化俳優で、原節子さんとよく共演していました。その人にそっくりな感じの人でした。
まさに機知ウエットに富んだpoloさんらしい名づけだと、ほとほと感嘆しております。
これを念頭に置くとこの鳥の名前は決して忘れることは無いでしょう。
笑点なら、大うけで座布団は絶対請け合いでしょう。御見事!
川を歩いていくそのおじさんは元気で人柄も良さそうな人ですね。
そういう人と会話をするのは楽しくってこちらも元気を頂けるようですね。
poloさんも他人様が見ると元気で好人物に見られてますよ。
雲もまたいいですね。
題材はいくらでも有りますね。
この鳥の頭、本当にモヒカンですね
住宅地でこんな鳥がいるなんて~。
ササゴイという名前は忘れてしまいそうだけど、、モヒカンなら覚えていられそうです。
多摩川の河原は風が吹いて気持ちよかったですか?
今日のようなかんかん照りの日は気をつけてください。
モヒカン刈りというのはこの鳥さんの頭を見ると分かりました。
初めて知って驚きです。
随分元気なおじさんですね。この暑いのに。
私も多摩川は河口から源流まで歩いたので懐かしいです。
勿論川崎のほうも歩きました。
色々な鳥さんとあったり、ドラマがあり、楽しめる皮ですね。