スケッチブック

写真と文章で、日常を記録に残す

おい!若いの、どかんかい

2006-06-28 09:14:29 | 水鳥

東京での日の出は4時20分頃でしょうか。今朝は目覚ましをかけて4時半に起きて、5時から多摩川の堤防に座りました。寝苦しかった昨夜の蒸し暑さとは打って変わって、ヒンヤリとした風が川沿いに吹いている。お日様はなく、暑い灰色の雲に覆われている。すでに、ジョギングの人たちが行き交いしている。口々に「おはよう」の挨拶が交わされていく。いつものように椅子を開いて、カメラをセットし、まずはコンビニで買った日高昆布のおにぎり一個で”おいしいお茶”を飲みながら腹ごしらえをする。中年女性がちょっと立ち止まって、「いいですね、格好いいわよ!」と声をかけてゆく。

水鳥達は寝坊なのか、1羽もいない。6時になってやっとダイサギが1羽飛来した。つづいて、カワウが1羽。ダイサギに狙い定めで観察を始める。(アオサギの観察を期待してきたのだけれど)。やはり、ダイサギはいつもの通り、向こう岸の浅いところを抜き足差し足でゆっくりと獲物を探す。時折、クチバシを水に突き刺している。しかし、獲物が見えない。

先程来から石の上で羽を休めていたカワウのそばに、もう1羽のカワウがスイスイと近づいてきた。「オイオイ、どかんかい!若いの」と聞こえたようだ。急いで飛び降りて逃げる。恨めしそうに後ろを振り返っている。やはり、上下関係はしっかりしているようだ。


↓下が、昨日のブログで説明しました、”オトリ漁”(仮説)の自らが魚礁としての役目をするために石に見せかける姿勢です。このままの状態を保ち続け、魚が近寄ると啄みます。残念ながらそのことを示す連続写真がありません。その時が来れば連続撮影で証明したいと思います。



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18 コメント

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早朝から頑張られましたね。 (sakura)
2006-06-28 10:14:04
お早う御座います。早くから頑張られたお陰で

面白い写真が写せましたね。

アオサギの おとり漁 期待しています。
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お早う御座います (torara)
2006-06-28 10:36:52
これからは早朝の気持ちのいい季節になりますね。

私も寝苦しい夏は早く目が醒めたら

近くをカメラ持参で散歩をします。

何時もと景色が違って感じられます。





何処の世界でも見かけますが強いものが勝ち

鳥の世界ではそれがストレートに見れるのですね。



昨日やっとダビンチコード見てきました

話が原作に比べてかなり薄く

原作を読まないと解らない部分がママあったように思いました。

ガラガラにすいていました。

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sakuraさん、こんにちは (polo181)
2006-06-28 13:54:12
コメントを有難う。早起きは三文の得といいます。でも、4時半にに起きるのは辛いですよ。どうやら、今日で梅雨の晴れ間はオシマイで明日からまたまた雨の模様。私の写真は撮り貯めができないので、困るな。

カワウにもはっきりとした上下があるらしい。すぐに席を譲ったからね。なんだか、振り返る姿が哀れです。
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toraraさん、こんにちは (polo181)
2006-06-28 14:02:53
コメントを有難う。慣れた方は、早起きは楽しいでしょうが、私は大抵起床が9時ですから、今朝は辛かった。でも、どうしても、アオサギを見たかったので無理をしました。笑 気分は爽快でした。川沿いに吹き上げる風が冷たくて。

カワウの上下関係ははっきりしているみたいです。近づいただけで、席を譲りましたから。声も出さなかったですよ。

そうでしたか、ダヴィンチコードを見ましたか。やっぱり、原作にはとても敵わないでしょう。第一、仰るとおり、ストーリーそのものが理解できない部分が多々あります。あまりお勧めできない作品だと思いましたよ。ガラガラか、いまだに宣伝しているけれど。
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無駄なことはしない (あまもり)
2006-06-28 16:50:00
野鳥は、無駄な動きはしないと、以前poloさんがおっしゃっていましたが、このカワウの席譲りもそうなんでしょうね。無駄な争いはしない。負ける喧嘩はしない。

無言で迫ってくる年長者(?)、無言で引き下がる若いもん。それでも未練がましく振り向いている姿。

まるでテレビのドキュメンタリーのようです。面白い

アオサギが石になっている姿、これも他じゃ見られません。ほんとにおとり漁をしているのですね。

いやぁ、今日も楽しい珍しい写真をありがとうございました。いいないいな。
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あまもりさん、こんにちは (polo181)
2006-06-28 17:12:01
コメントを有難う。本当ですね、自分で云った言葉なのだけれど、言われてみればその通りです。かれらの動きには無駄がありません。一瞬の判断で席を譲りましたからね。彼等の間では、一目で上下関係が分かるのでしょう。それが何であるかを明らかに出来たら、ちょっとした研究論文になりましょうか。笑 この後、追われた方は下流の石の上に乗って、甲羅干しをしました。雄・雌(仲の良い、あるいはペア)の場合は、二つ並んだ石を探して至近距離に留まります。(雄が上流で、雌が下流)そして、あのプロポーズがあるのです。しかし、あれは冬場の儀式のようでして、昨今は見られません。

この姿が”オトリ漁”であることを証明したい。(私は確信している)。がしかし、アオサギそのものがなかなか現れてくれないので、ちょっとやきもき。
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polo181さん、こんにちは (monma2004)
2006-06-28 17:37:09
 カワウのアニメーション映像を面白く、興味深く見せて頂きました。

 この春カワウをかなり長く、いろいろな場面で観察しましたが、争うシーンは見られませんでした。もっとも、餌の奪い合いの場面は見ました。

 今回、見せていただいた‘場所譲り’は、平和的に行われたようですが両者の間に、力の差をお互いに認知しているのでしょうね。
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Unknown (こむぎ)
2006-06-28 19:19:03
「囮漁」ですか・・・

そんな事もするんだぁ・・・

是非 獲物をキャッチした所が 見てみたいですね

poloさん

無理しないで 偶然の幸運をGetして下さいネ

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すごいなぁ~ (熊子)
2006-06-28 20:42:55
朝早く多摩川べりに出向き、おもしろい映像連写、見事ですね。威風堂々の年長者に席を譲る、当たり前のようで守られない人間界。儒教の精神は礼と節です。先行く者がしっかりと生き様を示せば、後を行く者は礼と節を守る・・・、見習っていきますね。オトリ漁の岩になったアオサギ?、これまた凄いですね。
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monma2004さん、こんばんは (polo181)
2006-06-28 21:05:44
コメントを有難う。そうですね、貴方のHPの動画で、餌を奪い合うのを見た記憶があります。バス停のハトが待ち人からパン屑を貰うのを眺めていて気が付いたことですが、力の弱いものは結局受け取る量が少ない。しかし、決して諦めずにアタックして、取り逃げをします。戦うとこはしないですね。オコボレを頂戴して、さっと逃げる。

ただ、ここ多摩川は川幅が広くて、トリの数が少ないので、餌の奪い合いは見たことがありません。

そうだと思います。アニメは6枚(静止画も含めて)で出来ています。連写で撮影して、全部連続した画像です。ですから、きわめて平和的に席を譲ったのでした。
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