スケッチブック

写真と文章で、日常を記録に残す

滅多に見ないアオサギ!

2006-06-27 13:40:31 | 水鳥
ご覧のトリがアオサギです。ダイサギとほぼ同じ大きさですが、胴回りが明らかに太いので重量は1.5倍はあるだろうと思っています。それ故、それ相応の餌が必要ですから、ここ多摩川中流域(河口から48キロ地点)では、数が少ないのだろうと私は考えています。私が最初に見たのが去年の12月、次いで4月、そして今日です。まだ、これまでに、各1羽ずつ3回しか目撃しておりません。一夫一婦だから、同時に二羽見られそうのものだが、それがない。

アオサギは、水鳥の中でも非常に特徴のある動きをします。ダイサギと比較をしますと、明らかに違った動きをします。アオサギは餌を求めて動き回ることは、非常に少ない。じっと静かにしていて、コセコセとは動かない。しかし、獲物を見付けると動きは大胆です。ご覧の通り頭がどっぷり浸かるまで思いっ切りがいい。ダイサギには見られない動きです。

証拠の写真が今日の撮影カードの中に残っていれば、明日、掲載すべきことですが、いわば”オトリ漁”のようなことをします。それは非常に頭脳的な採餌法です。彼は、両羽をやや広げてそれがどっぷりと水に浸かるまで姿勢を低くします。つまり、身体全体を岩と見せかけるのです。魚は岩陰に集まる習性があります。そして、集まった獲物を啄むのです。私は2時間の間に何度も目撃しました。これは、彼の羽の色を利用していると考えられます。



最新の画像もっと見る

14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アオサギの観察 (スイポテ)
2006-06-27 17:10:29
2時間、じっと観察されていたのですね。

そしてそのアオサギの「おとり漁」を確認なさった。

そんな方法で餌の魚をおびき寄せているなんて。

アオサギの秘密発見ですね。

今日は特別蒸し暑かったようですが、あまり長時間の日なたでの観察は、十分お気を付けて。

poloさんの粘りには敬服しました。
返信する
スイポテさん、こんにちは (polo181)
2006-06-27 17:50:16
コメントを有難う。今日は堤防で大勢の作業員が草刈りをしていたので、トリ達は敬遠していました。そんな中で斜め対岸の遠くの方で、この1羽だけ観察できました。

そうなんですよ、あれから”オトリ漁”の証拠となる写真を探しましたが(200枚の写真)、その姿勢は画像として沢山残っていますが、肝心の餌を銜えた瞬間がありません。ですから、証拠をお示しすることができません。とても残念です。しかし、私はファインダーの中で何度も確認しましたから、間違いないと思います。またまた、課題が残りました。

熱射病については、私ももう若くないので、用心しています。有難う。
返信する
poloさん今晩は (じゃこしか)
2006-06-27 18:45:59
 こちらで見られるサギは殆どが「アオサギ」で無いかと思われます。

 たいてい郊外の鶴公園とか動物園の近くに、また時季によって住宅街に近い河川に現れます。

 また春先ですが自転車道路沿いの湿原の「ハンの木」林に巣が在りました。



 poloさんの観察の鋭さに驚きました。
返信する
アオサギの習性 (anikobe)
2006-06-27 19:07:08
アオサギを追い続けて、3度しか見ていないとの記述にまず驚いています。



何でも一派一絡げにしてしまう私にとって、驚異的な継続的な、観察結果なのですね。



その観察眼から見逃さない習性をしっかりと掴んでいらっしゃるのですから全く、素晴らしい集中力ですね。



でも、これから暑くなってきます。

十分お気をつけてくださいね。
返信する
polo181さん、こんにちは (monma2004)
2006-06-27 19:12:36
 梅雨の中休み、よく晴れましたが蒸し暑い一日でした。

 アオサギの雄姿を見事に捉えられたいい写真ですね。日本で最も大きい水鳥のアオサギの動きはゆったりとした名優の演技に通じるものがありますね。

 多摩川の中流域での撮影とのことですが、少し数が少ないように思いますが如何でしょうか。餌などの自然条件の所為もあるのでしょうが…。
返信する
懐かしのアオサギ (あまもり)
2006-06-27 19:25:59
サギの中でも一番好きな鳥です。

この間、神崎川上空を飛んでいる姿は見かけたのですが、例の定点観測ともいうべき電管に留まっている姿は見ません。寒い冬の間は毎日のように見たのですが。

カワウも少なくなりました。これは多分暖かくなると釣り人が増えるからだと思います。

釣り人が日差しを避ける為に差しているパラソルが神崎川の河原で今花咲いています。



アオサギが川の中に首を突っ込んでいる姿は初めて見ました。

おとり漁をするのですか。頭がいいですね。

確かにアオサギはいつもじーっとして動きません。そばにカワウがいようともバタバタしようとも、独り静かに見つめています。

いつかそれをGIFアニメで漫画風にしましたが、まさにあの通りなのです。

poloさんの水鳥観察は貴重な記録です。そしてその観察力に脱帽です。

ますますスケッチブック、見逃せません。楽しみです。
返信する
じゃこしかさん、こんばんは (polo181)
2006-06-27 20:46:05
コメントを有難う。ああ、そうですか。そちらにはアオサギが多いのですね。それは羨ましい。生態が観察できますからね。翼開長が約170㎝、全長が90センチ以上もありますから、存在感があります。それだけに、大量の餌が必要ですから、この辺りでは非常に数が少ない。今日は長時間観察ができましたから、幸運でした。梅雨の晴れ間ですので、人出が多く、私には邪魔になります。笑 明日は早朝に出かけようかとも考えています。
返信する
anikobeさん、こんばんは (polo181)
2006-06-27 20:54:14
コメントを有難う。不思議ですね、好きなことだとつい時間を忘れてしまいます。1時間や2時間はすぐに経ってしまいます。今日は、土手に上った瞬間、トリは全く居りませんでした。と、思ったのですが、上流の彼方にチラリと動くものがあったので、ファインダーを覗いてみて、それがアオサギだと分かった時は、さすがに緊張しました。ここでは、珍しいトリだからです。お褒めいただいて誠に恐縮です。季節が大きく変わりましたから昭和記念公園も気に掛かるのだけれど、やっぱり川に来てしまう。暑いですねぇ。お茶やコーラのボトルをそばに置いて、水分補給はしています。でも、ここぞという一瞬を逃さないように、不動の姿勢になります。笑
返信する
見てみたいです (熊子)
2006-06-27 20:59:50
じゃこしかさまのコメのとおり北海道にはアオサギが飛来するようです、でも私はまだ見たことがありません。時間をかけて川辺をゆっくり歩くときっと出会えるんだろうな。椅子もって川面を眺める日を作ろうかなぁ。
返信する
monma2004さん、こんばんは (polo181)
2006-06-27 21:04:23
コメントを有難う。こちらも一日中蒸し暑い日でした。仰る通り、アオサギは名優のような存在感があります。動きもゆったりとしていて、慌てない。釣り人が近づいて逃げる際にも、慌ただしさがありません。私の大好きな鳥です。

貴方のところは、河口が近いから、餌が豊富にあるのでしょう。また営巣に適した場所もあるのだと思います。ここでは、釣り人が多く、魚資源が少ないのでしょう。半年以上も観察してたったの3羽しか見ていません。(上空を飛んだのは1羽)。それも、遙かかなたの映像を400㎜ぎりぎりまで引っぱってきています。次回はもっと近くに見たいと思います。
返信する

コメントを投稿