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ナルニア国物語(映画)

2006-03-21 10:25:20 | 映画
今回映画化されたナルニア国物語(The chronicles of Narnia)の第一巻「ライオンと魔女」は英国作家C.S.ルイス(1898-1963)が1950年に世に出した一大ファンタジーだと言う。その後第七巻まで書き続けられ、世界で一億部も売り上げが有ったというから、知らなかった私の方がまず不明を恥じねばなりません。彼は51歳から56歳までの間に毎年一巻ずつ書き上げている。29カ国語に翻訳されて今なお読まれている超ロングセラーだそうだ。

物語は第二次世界大戦の最中、ドイツ空軍に爆撃を受けるロンドンから児童が列車に乗って田舎に疎開する場面から始まる。ペベンシー家は、留守にしている父と、母と4人の子供達。母は家を守るべくロンドンに残る。子供達だけが列車に乗って田舎に向かうのだった。四人が預けられたのは田舎の古い邸宅だ。主は教授で厳格な家政婦が住み込んでいる。

かくれんぼ遊びをしている中で、年の頃は6,7歳の末娘ルーシーが大きな衣装ダンスの扉を開いて中へと進む。突然足を滑らせて抜け出た場所が一面雪と氷の冬の世界だ。ルーシーはそこで半神半獣のフォーン(faun)タムナスさんに出会って、信じられないような体験をする。この雪の世界から戻ったルーシーはこのことを兄や姉達に話すけれど誰も信じてくれない。がしかし、他の3人の子供の上にも奇妙な未来が待っている。

私は奇想天外な映画を見ている間、涙が絶えななかった。哀しいのでもなく可笑しいからでもない。子供達だけが持つ自由奔放なイマジネーションを失ってしまった現実を思って惨めになったからでもありません。遠い遠い過去に、この私にも同様に奇妙奇天烈な体験はある。その頃の自分を懐かしんだのだった。

映像は超一級です。特にライオンの動きが実に上手く制御されていて、そのしなやかさに驚嘆する。氷河の氷解シーンや雪中を走る馬車などは、そのリアリティに息を飲んだ。若い人たちから支持される映画だろう。点数は妻が80点で私は68点です。


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10 コメント

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ファンタジー (あまもり)
2006-03-21 18:21:28
えっ、良かったのにpoloさんの採点は68点ですか?これこそファンタジー。

減点の理由も知りたいですね。

私もこの物語は知りません。映画化されて初めてそんな本があったことを知りました。

単なる子どもの世界ではなかったのですか?

それとも子どもの世界だけだったのですか?

poloさんの子どもの頃のファンタジーな世界も知りたい。

ファンタジーものでは、私はオズの魔法使いが一番好きでした。単純なんですけど、人間のほのぼのとしたものを感じるからです。



WBC、日本が世界一に輝きましたね。

野球はチームワークというのを改めて感じました。

おめでとう王ジャパン!
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見に行くのだ (こむぎ)
2006-03-21 22:13:54
だからpoloさんの解説は

読まない事にしました・・(笑)

「スターウォーズ」はもちろん

アシモフ原作の「アイ・ロボット」

「指輪物語」など 私はこの手の話し(映画)が大好きです

poloさんが こういう映画を見に行くなんて

以外!以外!です

「ナルニア国」の poloさんの評価がよかったので

少し嬉しく 

何だか ホッとしています



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あまもりさん、こんばんは (polo181)
2006-03-21 22:53:19
コメントを有難う。私の採点はちょっと厳し過ぎたかな。でも、68点だと5教科で340点だから合格点でしょう。ただ、ファンタジーでもありそうな設定でないと付いて行くのが難しい。この段階で、あまり立ち入って書くと、これから見ようとする人の邪魔になるかもしれません。どうかご勘弁を。貴女が見れば100点満点を付けるかも知れません。それはそれで、良いと思いますが。違いましょうか。同じファンタジーでもNHKが放送した雪の女王http://www3.nhk.or.jp/anime/snowqueen/は、心温まるものを感じました。

WBCでの優勝は近年にない快挙です。思わず万歳を叫びました。
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こむぎさん、こんばんは (polo181)
2006-03-21 23:02:41
コメントを有難う。この映画は貴女はきっと満点を付けることでしょう。あれを楽しむには、やはり若さが必要です。私の年齢ではちょっと付いて行くのが難しい。笑 私より少しだけ若い妻はとても誉めていましたからね。毎週映画に行っていると見るものがなくなってきます。さ~て来週はどうしましょう。「力道山」や「明日の記憶」を待っているのだけれど。。
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ファンタジーいいですよね (熊子)
2006-03-21 23:47:58
ナルニア国物語を観たのですね。続編もあるのでしょうね。近年の続編物はハリーポッターやスターウォーズを楽しみに観てきました。ナルニア国も見たい作品です。先日ね、スピリッツ・力道山のどっちかを見に行こうと話し合ったのですが、アンちゃんたちはやっぱりホラーを見たいと対立しました。よって、映画鑑賞は保留となりました(笑)。
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再びこんばんは (あまもり)
2006-03-22 00:11:43
雪の女王は、ずーっと見てました。(ときどき、見逃したこともありましたけど)

あのアニメは最高傑作です。声優も良かった。犬(オオカミ?)や猿の脇役も物語を魅力的にしていましたね。

以前のカルピス提供のアニメを思いだしていました。

アルプスの少女ハイジとか、母を尋ねて三千里、小公女やフランダースの犬を放映していたアニメです。

私は結構アニメ好きです(笑)

但しアニメはファンタジーです。実写に則したアニメはだめです。
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熊子さん、こんにちは (polo181)
2006-03-22 10:44:38
コメントを有難う。毎週月曜日は映画の日と”決めて”いますから、何を見るかでけっこう悩んでしまいます。ホラーはどうも見たくないですよ。あれは若者向きですね。”男たちの大和”のように胸にぐっとくる映画を見たい。でも、なかなかありませんね。韓国映画が多くてちょっと戸惑います。日本の映画界にガンバってもらいたいな。黒沢明監督や三船俊郎の再来が待たれます。
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あまもりさん、こんにちは (polo181)
2006-03-22 10:54:56
再度のお越しを歓迎します。ありがとう。アニメションだったけれど、ファンタジーではあの雪の女王は最高でした。毎週日曜日を楽しみにしていました。あそこには暖かいものがありましたね。あの音楽がなんとも言えないほど胸に迫るものがあって、いつも噛みしめていました。正直言うと、映画は昔は西部劇やチャンバラが好きで、いまは内容の重い物が好きです。だから、「明日の記憶」が封切られるのを楽しみにしています。その意味では、「博士の愛した数式」もお気に入りです。原作を読むべく、順番を待っています。予約してあって、図書館からの連絡待ちです。
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劇場映画 (じゃこしか)
2006-03-22 13:53:30
 poloさんこんにちは。

 殆ど毎週のように映画館に行かれる、poloさんのご健康を羨んでおります。もう何年も映画館に行っておりません。映画は専らテレビのBSシアターです。映画館での臨場感は凄いでしょうね。ただ私の場合、先日の風邪以来人混みが怖くて当分駄目でしょうね。



 先日NHKBSⅡでのトム・ハンクス主演「グリーンマイル」を、以前に引き続きまた観て仕舞い、久しぶりに言葉にならない感動に浸りました。
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じゃこしかさん、こんにちは (polo181(モペラ))
2006-03-22 14:12:25
コメントを有難う。健康ですか。そうですね、私は今のところ何処も悪くなくて、風邪一つ引きません。人混みに入っても平気みたいです。野菜を沢山食べています。映画はこの歳になると一人千円で入れますし、交通費はバスを使いますからただです。笑 もっとも安い娯楽です。BSⅡでは時々良い映画をやっていますが、つい忘れてしまって見逃します。トム・ハンクスは知っていますが「グリーンマイル」は知りませんでした。感動できる映画に出会うのはとても幸運です。
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