カワセミの雌
昨日は一日中、薫の君と行動を共にした。といっても、彼はバケツとシャベルで
登山道の道普請に専念していた。私は、もはや力仕事には向かないので、そばに
座って彼の仕事ぶりを見るという関係だった。私には一切話さないけれど、そうとう
美味しいものを食べているものと見える。ダルマさんのように丸々と太っていて
見事な太鼓腹。年金受給資格が取れたから、以前とは違って、少ないながらも
定期的な収入がある。随分な違いようだ。Tシャツもズボンももうあのルンペン風
ではなかった。しかし、彼の風下に居ると、相変わらずあの独特な薫りが漂う。
一服するらしく、深いくぼみから上がってきた彼は、ペットボトルを取り出して
水をごくりと飲んだ。それを突き出して「○○さんには、長生きして貰いたい。
熱中症にかかると大変だから、これを飲んでくれ」といって、私の鼻先に。。
「おいおい俺だって水くらいは持って居るぞ」とは言わず、「ありがとう」と
一言礼を述べて、ゴクゴクと飲んだ。その間息を詰めていたから、薫りは遮断
されていた。
もう夕闇が迫る頃だったから、かれはスコップ、バケツ、大きなズタブクロを
重そうに持って帰り支度をした。「○○さん、山に来ても収穫はないから、
カワセミとセッカの撮影ポイントを教えて上げるよ」と言って、先に立った。
彼はきっぱりと言った。「この猛暑では山には入っても鳥は居ない。カワセミか
セッカを追うと良い」と、同じことを繰り返した。ここから、よもやあのような
大変なことになろうとは。。
もう4時を回っていたから、太陽は西に傾いて幾分涼しい。しかし、風がないので
蒸し風呂のようだ。川原に出て、中州をぐるりと回って私たちの背丈以上の
草が生える中を彼はスコップで叩きながら分け入ってゆく。この時期、マムシの
被害の話を伝え聞いているから、気が気ではない。「気をつけろよ、スズメバチがいるぞ」
気を付けろと言ったって、どう気を付ければ良いのだ。
その道は2,3本の倒木でふさがれていて、もと来た道を引き返すことになった。
頭から汗が噴き出して目に入ってくる。タオルで拭いても拭いても目がしみる。
開けた場所に出て、中州の淵を歩きながら、セッカらしきものが群がっている
草地に出た。もう6時に近かったからさすがに撮影不能だ。
今日は何の変哲もないカワセミの写真ですが、明日からは、多少変化に富んだ図を
狙おうと思っています。それを成し遂げたら、折角教えて貰ったのだからセッカに
傾くだろう。
それにしても、素晴らしい写真ですね。
見惚れてしまいます。
そのころはまだそれほど暑くはないでしょう。
カワセミサンがとっても綺麗に撮れていて~
これで満足してないpoloさん。
セッカってどんな鳥だろうと調べてみると雀と
似てますね。
そんな鳥より私はこのカワセミサンが好きです。
poloさん、ペットボトルくらい~と思っても
薫の君の手前、ごくりと飲まれたその心づかい。恐れ入りました。
彼の飲みかけの水を飲むのに抵抗がないと言えば嘘になります。でも、拒否することによって、彼の自尊心が傷つくことを考えたら、「人間が飲んでいるのだから」という気持ちになります。
そう、セッカはスズメさんそっくりです。この時期雑穀を食べに現れるのです。とても綺麗ですよ。カワセミはハヤブサのように速く飛ぶ鳥です。その姿をとらえたいですね。
相手は私の体を気遣って、水を勧めてくれたのです。その好意を素直に受けないと、彼が傷つきます。どうせ、公園からバケツで汲んできて、汲み置きしてある水でしょう。彼にとっては貴重な水ですね。
4時起きはすごいですね。少し日が短くなってきていますから、辺りは暗いでしょう。
薫の君さん、スコップを持参して、poloさんのために歩く道を整備されていたのでですね。
飲みかけを差しだされたペットポトル、息を止めて?ごくりと飲まれたpoloさん。普通ならなかな出来ないことですね。
お互いに信頼関係があってこそですね。
カワセミお見事ですね!さすがです。赤い下嘴とあんよがとっても可愛いです。目とブルーもキラキラして、うっとりと見入りました。
猛暑の中道普請に精出す薫の君、さすが、poloさんが敬意を払うだけの値打ちがある人ですね。セッカってどんな鳥かこれから勉強しますが、写真楽しみにしてます。
こちらでは、カワセミはとても元気です。餌(小魚)は沢山あるので飢える心配はありません。次回は、できれば、動きのある写真を撮りたいと思っています。写真を誉めて下さって有り難う。
セッカはスズメと似ています。でも、全体的に白っぽくて、可愛らしい鳥ですよ。
いやはや今日もあついですねぇ・・
久し振りの薫の君、その薫の君が
差し出したお水をゴクゴクと飲まれたpoloさまに敬意を表します。
身格好が綺麗になったそうですが
ちょっと勇気がいったのでは?
でもとても心の優しい親切な方と思われます。
翡翠も久し振り・・とても綺麗な写真です。
セッカと言う鳥も楽しみです。
相変わらずの暑さと晴れ続き。山の動物も植物もみんなへとへとでしょうね。
そんな中、早朝から夕方までお疲れ様でした。薫の君も相変わらず
道普請に精出しつつ鳥を追っているのですね。
ちゃんと食べられるようになって良かったです。
このカワセミは、かってよく見せていただいていたケロちゃんより
ずっと落ち着いた雰囲気で貫禄さえ感じます。
かのケロちゃんも、今頃はもうきっとこんな立派な姿になっているのでしょうね。