I Love You
著者: Debbit Smoot
翻訳者:polo181
キャロルの夫は去年交通事故で死んだ。
夫のジムはまだ51歳で、仕事からの 帰り道だった。
相手はティーンエージャーでひどい酒酔い運転だった。
ジムは即死だった。.
その若者は二時間ほど救急介護室に留め置かれたらしい。
その後は知らない。
そこには皮肉なめぐり合わせがあった。
その日はキャロルの50歳の誕生日で、
ジムの ポケットにはハワイ行の航空券が入っていた。
彼は妻を驚かせるつもりだったのだ。
ところが、彼は酔っ払いの運転手に殺されてしまったのだった。
・・・・・・
私は一年ほど経って、キャロルに率直に尋ねた。
「この1年をどのようにして生き延びてきたの?」と。
彼女の目はみるみる涙でいっぱいになった。
私は悪いことを言ってしまったなと思ったが
彼女は穏やかに私の手を取って、
いいのよ。あなたにお話したいの
ジムと結婚した日にかたい約束をしたの。
“私は貴方を愛しているわ”の一言をいわずに
毎朝この家を出すことはしないわねと。
彼もまた同じ約束をしたのよ。
でも、それはやがてジョークのようになってしまったの。
つづいて、赤ちゃんができて、
その約束を守ることが難しくなったのでした。
私が怒っているときには、
歯がたがいに固く噛み締められていて‘愛しているわ’とは言えず、
そのような日には、 車の中に"I LOVE YOU"と
書いたメモを残して見送るのでした。
それは今思えばおかしなことだったわね。
私達の結婚生活で、来る日もくる日も眠りにつく前に
‘愛しているわ’の一言を欠かさず口に出したのでした。
ジムが死んだ朝、彼はキッチンに誕生日カードをそっと残して、
車のところへ行ったの。私はエンジン音を聞いたわ。
オー、ノー、エンジンを吹かしては駄目よ、と思ったのよ。
急いで飛び出してスピードを落とすまで車の窓にしがみついたの。
そして、言ったの「私キャロルはここに50歳の誕生日を迎えます。
そして“愛しているわよ”と言葉に出す記録をさらに伸ばしたいと思います」と。
今も、その続きをやっているわ!
彼が生きていたときとちっとも変わりはありません。
そのようにして、これまで生き延びてきたのよ。
もちろんん、ジムに言っている言葉は“I LOVE YOU”です。
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