先日の台風26号により、伊豆大島で甚大な土砂災害が発生しました。今もなお行方不明の方が多数いらっしゃることから、一秒も早く発見・救出されることを切に祈るばかりです。
改めて言うまでもなく、同様の土砂災害は静岡県内でも十分に起こりえます。その危険箇所については、先日ご紹介した「静岡県統合基盤地理情報システム(GIS)」で詳しく見ることが出来ます。
※GISの土砂災害情報マップ。県内各所に「土石流危険渓流等」があることがわかります。県によれば、土砂災害危険箇所は県内に15378箇所あります。
※地元の駿河区や周辺にも危険箇所は数多くあります。
※久能・日本平地区の拡大図(GISでは更に拡大もできます)
土砂災害対策は現在所属する建設委員会の所管(交通基盤部)の課題ですので、私もこれまでに議論をしてきました。国や県は土砂災害危険箇所で防災施設の整備を進めてきていますが、15378箇所のうち、整備事業を行なうことが可能となっているのは5753箇所、そしてこれまでに整備が完了したのは平成24年度末現在で1731箇所だけです。つまり、整備率は、可能箇所に対して約30.1%(1731/5753)、危険箇所全体に対してはわずか11.3%(1731/15378)。最近の進捗率は年間0.5%(二十数箇所)程度ですので、今のペースでは、5753箇所を全て整備し終えるのですら140年も掛かる計算になります。危険箇所全てを整備しようとしたら、その3倍以上掛かってしまいます。
毎年、整備を進めてくれという要望を頂きますが、現在の方法では時間もお金も掛かります。また、防災施設が完成したとしてもそれで完全に土砂災害を防げるとは限りません。やはり重要なのは、自助、つまり、自らの身は自らで守るということです。気象情報等に注意し早めに避難することで命を守ることが第一です。そして理想を言えば、家の建て替え等を機に、より安全な場所に引っ越すことができれば、命と共に財産をも守るだけでなく、将来にわたって安全・安心な家を子孫に残すことが可能になります。私は次の12月議会で本会議での一般質問をする予定ですが、実はそうした方策について提案しようと考えています。
26号に続き、台風27号が接近中です。改めてGISで確認し、備えを十分しておきましょう。
お読み下さり、ありがとうございます。
改めて言うまでもなく、同様の土砂災害は静岡県内でも十分に起こりえます。その危険箇所については、先日ご紹介した「静岡県統合基盤地理情報システム(GIS)」で詳しく見ることが出来ます。
※GISの土砂災害情報マップ。県内各所に「土石流危険渓流等」があることがわかります。県によれば、土砂災害危険箇所は県内に15378箇所あります。
※地元の駿河区や周辺にも危険箇所は数多くあります。
※久能・日本平地区の拡大図(GISでは更に拡大もできます)
土砂災害対策は現在所属する建設委員会の所管(交通基盤部)の課題ですので、私もこれまでに議論をしてきました。国や県は土砂災害危険箇所で防災施設の整備を進めてきていますが、15378箇所のうち、整備事業を行なうことが可能となっているのは5753箇所、そしてこれまでに整備が完了したのは平成24年度末現在で1731箇所だけです。つまり、整備率は、可能箇所に対して約30.1%(1731/5753)、危険箇所全体に対してはわずか11.3%(1731/15378)。最近の進捗率は年間0.5%(二十数箇所)程度ですので、今のペースでは、5753箇所を全て整備し終えるのですら140年も掛かる計算になります。危険箇所全てを整備しようとしたら、その3倍以上掛かってしまいます。
毎年、整備を進めてくれという要望を頂きますが、現在の方法では時間もお金も掛かります。また、防災施設が完成したとしてもそれで完全に土砂災害を防げるとは限りません。やはり重要なのは、自助、つまり、自らの身は自らで守るということです。気象情報等に注意し早めに避難することで命を守ることが第一です。そして理想を言えば、家の建て替え等を機に、より安全な場所に引っ越すことができれば、命と共に財産をも守るだけでなく、将来にわたって安全・安心な家を子孫に残すことが可能になります。私は次の12月議会で本会議での一般質問をする予定ですが、実はそうした方策について提案しようと考えています。
26号に続き、台風27号が接近中です。改めてGISで確認し、備えを十分しておきましょう。
お読み下さり、ありがとうございます。