栄養医学ブログ

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ガンへの栄養医学的補助療法の検討 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2025-01-06 16:53:37 | 健康・病気
ガンへの栄養医学療法は、あらゆるガン患者に最高の効果にまで、栄養に基づいた、自然に備わった抵抗力を高める事です。自然に備わった抵抗力を効果的に高めるためには、生理学的手段を用いなければいけません。栄養医学療法の目的は、ガン細胞の進行性増殖に対し、出来るだけ不好都合な生化学的環境と、正常組織の健康に好都合な生化学的環境を作り出すようにせねばなりません。

栄養医学療法的アプローチは、増殖と侵襲をコントロールする、普通の生理学的メカニズムに従います。これら生理学的因子は、栄養素、ミネラル、ごく微量成分、ビタミン、ホルモンなどです。ガンへの予防・治療効果を得るため、これらの成分の組み合わせは、栄養医学療法の一般的概念です。栄養医学では、健康に必要なヒトの体物質濃度を変えることにより、予防・治療できる可能性があります。ガンへのホルモン療法はその一例です。臨床例が多くなるに従って、いろんなタイプのガンが、内分泌調整にいくらか反応し、ホルモンが直接、ガン細胞に作用しないが、ガン細胞の増殖に対し、好ましくない細胞内環境の変化のパターンを作り出すことにより、ガン細胞に間接的に作用します。そして、この根拠も数が増えつつあります。

宿主抵抗力を強めそうな、ガンの成長を遅らせそうな生理学的因子の中でビタミンは、特に可能性があり、ビタミンCは強い可能性を秘めている、と考えられます。生理学的レベルと関連して、ガンのホルモン療法に用いた、極めて大量の投与量から考えて、がんの治療効果を高めるためには、基準量より多いビタミンCの投与量は必要、と考えられます。

References
Linus Pauling. Chemi-Biol, Interactions. 9(1974)