勝負はわからないものです

正直言うと長い間、何かにつけて皆よりちょっと後れを取っていたSくんでした。
悔しい思いで人よりも何倍も努力する彼は、他人にも優しい人でした。
普段、誰かが困ったときさっと助けてくれるのがSくんでした。
落ちていたものを拾ってくれるのもSくんです。　
保育士の話もよく聞いていてその通りしようと「努力」してくれるのもSくんです。
言葉は少ないけど、全て、実にさりげないのです。
そして自分のしたことを決して誇示しません。

だから、今クラスで女に子に一番モテテいます。本人は気がついていません。ここが又いいのだと思います。
一段一段自信への階段を登っています。
今彼の一番の関心事はリレーです。生き生きしています。どうどうと、アンカーのたすきをかけて、胸を張って頑張る姿を当日は見てあげてください。力強いタッチで走る姿に保育士達は感動しています。