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再び坂道の走り方

2013-06-12 22:57:10 | 走るを科学する
飛騨高山ウルトラマラソンで確信したことがあります。
コースには美女高原、飛騨高山スキー場、岩滝、千光寺と4つの峠がありますが、いずれも急な下りが待ち構え、この下りをどう走るのかが課題でした。

上りでは余程勾配がきつくなると、余程の走力がない限り、走って上がれません。
斜度が4%~5%だとちょっとづつでも走って上がろうかなという気になりますが、きつくなれば走って上がろうが歩いて上がろうが、大きな差はつきません。
割り切って、歩いて上がった方が違う筋肉を使い、走り出した時が楽になります。

で、この大会ではその峠を下るときは急坂でした。
登り坂は苦手ですが、下りは好きです。
なだらかな下りではスピードに乗ります。自分の一番イイフォームで身体はリラックスしながら、スピードに乗るって言う感じです。

ところが下りの勾配がきつくなると、スピードが速すぎて転げ落ちるような走りになり、防衛本能からブレーキをかけることになります。いわゆる踵で着地し、その衝撃が下りた後、「足にくる」わけです。

私の場合はこうです。
歩幅を小さくしてピッチを早める。当然のことながら、フラット走法です。
歩幅が小さいから、着地の衝撃度合いは少なくなります。ピッチが速くスピードに乗れます。

美女高原からの下りでも飛騨高山スキー場からのジェットコースターのような下りでも、前を行くランナーをどんどん抜いて行けました。遠く前を行くランナーを次々と交わしていく。そのランナーから見れば、何ちゅースピードやと思ったでしょう。実に快感以外に何物でもありませんでした。で、40kmから5kmの下りでは28分台でした。

ウルトラでの5kmで28分台は自分ながらも驚いています。

腰の高さを一定にし、着地の衝撃を膝の屈伸で逃す。
下り坂ではどうしても歩幅が広くなりますから、どうしてもスピードが出てしまいます。
そのままの歩幅では、衝撃がダイレクトに伝わりますから意識的に歩幅は縮め、腕振りを速くします。
丁度、スキーの上級者が腰の高さは一定にし、膝の柔軟さを活かして屈伸で回転していくしていくのに対し、初級者がコブで直接衝撃を受け、跳ね飛ばされるの同じです。

実際、急な下りでこんな走り方をしてましたので、下りの坂道での負荷は少ないようでした。

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