見出し画像

gooブログはじめました!

田舎ぐらし(197))

 ー ほったらかしたら錆びる ー
 
 

 「運動脳」
   アンデシュ・ハンセン サンマーク出版

 「認知症 2060年 645万人」
政府が今年5月8日に発表した推計。65歳以上の高齢者の5.6人に1人。これに軽い認知症の632万人を加えれば同年には2.8人に1人が認知症になるという。あまり聞きたくもないご託宣である。

 こういうニュースを目にするとつい傍の電卓を引き寄せて、「えーっと、2060から2024を引くと36だから、自分の年に36を足すと・・・」とやる癖がある。

 次にどうしたらそこにはいり込まないで済むだろうかと考える。一番に頭に浮かんだのは自分の経験。足を骨折してを1カ月以上ふくらはぎをギブスで固定したことがある。つまりふくらはぎの筋肉を1カ月以上使わなかった。

 ギブスを外した時は骨の上に薄い肉を乗せて皮を張り付けたように見えた。そのあまりの細さに仰天した。それでもおっかなびっくり歩き始めたところ少しずつ筋肉が増え、今ではトコトコと走ることもできる。以来なんでも使わないものは消えてなくなる、錆びるんだと思うようになった。

 だとすれば、頭も使えばいい。
頭を使うにはどうすればいいのか。あたりを見回すとやれ友だちだ、趣味だ、脳トレだ・・・。なるほどと思える予防法がたくさん出ている。サプリメントがいいという会社もある。

 そんな中で、運動をすればいいという本に出会った(上掲写真)。以下は中身の一部である。

 1990年代半ば、カリフォルニアの研究チームがマウスをなにもない退屈なケージから回し車やトンネルなど様々な遊び道具のあるケージに移した。そこには仲間もいた。

 驚いたことにほんの数週間で脳細胞の数は15パーセント増えた。数だけでなく働きも改善していた。年老いたマウスでも結果は同じだった。

 これほど改善した要因は何だったか。普通は遊び道具や仲間などすべてのものを合わせた結果だと思いがちである。ところがそうではなかった。回し車だけ与えられ、それ以外のものがなくても脳にはたくさんの細胞が生まれていた(以上同書)
 
 一瞬、庭で回し車を回している自分の姿が頭をよぎった。しかしご近所の手前もある。代わりにウォーキングや早歩きに一層身を入れることにした。これなら費用はかからないし、仲間をつくる必要もない。1人でもできる。



名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「年寄りの冷や水」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事