ー 年寄りの冷や水 ー
「「毎日音読」で人生を変える」
寺田 理恵子 さくら舎
先日、“ 来年10月から75歳以上2割、医療費窓口負担 ” のニュースがテレビの画面に流れた。年収200万円以上の所得のある人が対象らしい。
こうなると、いよいよ医者にかからないようにしなければならない。こちらに来て骨折したものだから、やむなく医者に行ったが、そもそも待合の空気が陰気で好きになれない。
窓口は押しなべて無愛想である。こちらはお客なのだから、にっこりして、「いらっしゃいませ」、「ありがとうございました」くらいは言ってほしいと思っているが、ついぞ聞いたことがない。もっとも「またのお越しを・・・」はいらない。
それはともかく、医者に行かないようにするにはどうしたらいいか。まず運動は欠かせない。ウォーキングは既にやっているが、先月からウォーキングの間に3分間ほどの速足を入れている。3~4回、速歩で歩くのである。脚の筋力が抜群に向上するらしい(インターバル速歩 田舎ぐらし48)。
ウォーキングの終点は公園。ここで懸垂その他をやる。あたりを見回しても木の枝にぶら下っている御仁など見えない。年寄りの冷や水と思われているに違いない。
ところが、最近鍛錬を怠っている部分があることに気が付いた。否、気づかされたと言うのが正しい。音読である(上掲写真の本)。
まずは早口言葉。
“ この竹垣に竹立てかけたのは、竹立てかけたかったから竹立てかけた。”
舌があちこちでつっかえる。少し焦った。次、
“ 春はあけぼの。やうやう白くなり行く、山ぎはすこしあかりて、むらさ きだちたる雲のほそくたなびきたる。・・・”
若い頃のように流暢にいかない。焦りが倍になった。脳が衰えているのかもしれない。それで最近は冷や水第2弾、早口言葉を紙片にメモし,これをポケットに入れてウォーキングに出かけている。
( 次回は ー ハンコ代 ー )