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田舎ぐらし(108)

ー カマキリのメス ー

  

  カマキリのメスほど恐ろしい生き物はいない。
カマキリは春、卵からかえって夏に成長し、秋にかけて交尾する。驚いたことに交尾の最中、20~30%のオスがメスに食べられてしまうという。

 もちろん、オスも好きで食べられているわけではなく、できるだけ食べられないように行動するが、哀れ20~30%は寿命をまっとうできずに死んでしまう。

 一方、オスを食べたメスは平均88個の卵を産み、食べなかったメスはおよそ35個の卵しか産めない(以上「Newton」2023.1より要約)

 カマキリのこんな生態を知ると、それじゃあ、人間はどうなんだとすぐ自分や他人様の暮しぶりと引き比べるのは悪い癖である。
 思えばこの数十年、子種は人並みに提供したにもかかわらず、稼いだのは自分だけ、山の神は一日中カウチポテトだったとしたら、自分がカマキリのオスに見えて来やしまいか。

 おまけに自分より向こうが長生きし、年金の保険料負担もゼロ、かてて加えて皿洗いまでやらされる破目になった日には被害者を通り越してもう犠牲者・被捕食者の域に達する。

 昔はオス、否、男だけが働いていた。この問題への最良の対処法はあまり考えないことだと思う。みんなそうなのだから。
 考えすぎると山の神がだんだんカマキリの化身に見えてくる。そのうち頭をかじられる夢を見る。

 写真はカマキリがカエルを食べているところ。捕まってすぐのタイミングなら助けてもやれたろうにと思う。皮肉や揶揄で言ってるわけではない。全くそうでないとしたら嘘になるが。 ―  良いお年を  ー
 
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