2004/11/8 この日に医大に行きます。
私が住んでいる所から医大までは,
高速を乗り継いで3時間半みっちりかかります
朝の早くから母と一緒に医大を往復したのを思い出します
手術になるまで、何回通ったのかは忘れてしまいましたが
病院って、とにかく予約してあっても意味が無い
待っても待っても呼ばれない…
どこの病院もそんなもんですよね
待ちくたびれた状態で呼ばれたのは、
L時に並んでいくつかの小部屋に分かれた遮光カーテン奥の一室に入りました。
薄暗い狭い空間に色白で少し年配の先生が座っていて、
右側には若い眼鏡をかけた先生も一緒におられました
私と母が入ると何とも狭い空間…
先生はのちにその医大の教授と判明します
紹介状を読みながら静かに冷たい物言いで語ります
(教授)「眼の中に腫瘍ができるのは珍しく11万人に1人と非常に少ない。悪性ならメラノーマの確率高く、眼の外側に広がってしまうと年齢も若くあっ、とゆうまに転移し生存率が低くなってしまう、が・・・眼の中にある状態では今の医学では調べようがないのが現実で眼を摘出して悪い物かどうかを判断するしか手立てがないんだね。例えば、眼に針かなんか刺して中身が何か調べられればいいけど、それしちゃうと針を抜いた時に血液が流れ出しちゃうでしょ?良性なら問題ないけど、悪性だったら…即、転移するからね、近い臓器から血液通ってね。だからすごく厄介な所に出来ちゃったんだよね。」(*11万人に1人は当時の記憶で現在はわかりません)
(私・母)「……………………。」
言葉がありませんでした。
多分、母はアレやコレやと質問していたと思いますが、私は方針状態で、やっぱし… か、 と。
母は、眼を摘出すれば悪性だった場合どうなるのか?良性なら眼をとらず何とか治療法はないのか?
など何度も同じような質問を繰り返し教授に聞いていたような気がします。
それでも、教授の返答は冷たく、バッサリと「摘出しなければ分かりません。」これだけです
次回、眼の中の何かをもっと…細かく診るために検査の予約待ち中、母と
(私)「教授って、冷たいよなぁ…やっぱし慣れっこなんかなぁ…。沢山の患者診てると。」
(母)「…そうだね…でもキリがないよね、まだ分からないしね。なんでだろうね。」
私より先にポロポロ泣いて…
何言ってるのか分からんなぁ
(母)「ごめんねぇ、お母さんがさきに泣いちゃって~、ごめんねぇ。」
(私)「ええよ、なんかようわからん…。」
って、私はしばらく病院の天井を見ていました
涙がこぼれないように
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