2003年1月22日、左眼を摘出してから2003年2月10日までそのまま入院
主治医のM先生には大変お世話になりした
摘出した腫瘍は平滑筋腫とゆうものが眼の中にでき、いずれは大きくなって結局摘出になってしまう...
とゆう結果で終わってしまいました
(今では眼を摘出せず治せるそうです)
入院中は規則正しく朝から検温や朝ごはんで起こされ、最初の2、3日は点滴の投与をし、午後から夕方の間に傷口の処置、点滴がもう無くなると傷口の処置ぐらいでほとんどやる事がありません...
この時はまだ28歳と若く、眼の痛みよりも、ずっと病室にいることのが苦痛でした
1週間ほど経ったら左眼の抜糸をする事になりました
どの部分を抜糸したのかあまり覚えてませんがこの日、私はまじまじを自分の眼を見ることになります
初めての抜糸...
緊張しまっくてガチガチです
(M先生)「チクチクとする程度だから大丈夫だよ。」
(私)「はい...」
確かに
そんなに痛くない
すぐに終わりました
眼帯もガーゼをテープで留めてたものから紐で引っ掛ける眼帯へと変わりました
処置中
(M先生)「摘出後、義眼が入るようにできるだけ中に詰め物をして義眼が入る大きさの確保しないといけないからガーゼとか詰めてるんやけど、もう少ししたら仮の義眼をいれようね。」
(私)「仮の義眼って、そこからどうするんですか?」
(M先生)「近い日に義眼師さんがくるからその時に仮の義眼を入れてもらって、本義眼ができるまではその仮義眼で眼の中の大きさを確保しといて、本義眼が出来たらそれをしたらいいんだよ。」
(M先生)「何も入れないでおくと傷口は塞ごうとして肉が盛り上がってくるからね、なるべく大きなものを入れとかなくちゃいけないんだよ。」
(私)「そうなんや....。」
そのあと、トイレによって自分の傷跡がどうなってるのかを見に行きます
誰か来るかもしれないし、眼帯を上にずらして見ました
・・・。
ホラーやん
本当なら瞳があるところは、中から白いガーゼがパンパンに詰められはみ出ています
ホラー好きの私でも ”ぎょっ!!”っとしてしまい、すぐに眼帯を戻しました
それと同時に勝手に涙が溢れてきました
鼻は真っ赤、片目だけ充血
意外にも無くなった眼からも涙は出てました
夜、M先生が病室にきて
なぜかこんな話をしてくれました
(M先生)「○○さんは、まだ病気で眼を摘出したから...まだね、病気だから でもこれが事故とか怪我とかそうゆうので失ってたとしたらね、後悔が残るでしょ?だから、まだね、失った事は残念だったけど、もと通りにはならないけれど、それなり のようにはなるからね。」
私はM先生の話をじっと聞いてました
”きっとこの先生は一生懸命慰めてくれているんだろうなぁ。良性だったから、眼を取らなくても良かったんじゃないか?とか思うけどそれも難しかったから、言い訳ではないけどホントに親身になって寄り添ってくれてる”
”いい人だな”
M先生はとてもいい先生でした
あと、それから...
この2週間の間...かなり貯金を崩してしまうことになります...
何に使ったか...
それは
漫画です
悪性でなかったからには、傷口が少し痛む程度で身体はすこぶる元気です
ジッとしてることが無理です!
だって、食べ物の制限もなければ、飲み物だって何でもOK
考える事は1つ
外出して、呑む美味しいもん食べたい
そして漫画を買う(病室入ったら暇すぎ...)
早速、M先生に外出願いを伝えて、にぎわってるだろう駅前の方へひたすら歩きます...
土地勘もなくその辺の人に
(私)「駅の方はどっちですか?」
(その辺の人)「あっちに、駅あるけどちょっと遠いで?」
関係ありません
ひたすら歩き、見つけた イタ飯屋さんに入ります
1時間は歩きましたからランチのピークも過ぎてて誰もお客さんは居ませんでした
(私)「いいですか?」
(店主)「あ、どうぞ。」
眼帯をして1人でイタ飯...
ありか??
大好きなパスタを注文します
本当はジェノベーゼが好きですが、無かったのでありきたりなカルボナーラにしたのを覚えてます
あとは、もちろんワイン!!
個人のお店だったのでボトル1本卸すと私には高くて注文できませんでした(くそ!)
グラスワインを2杯飲んで満足して駅前まで また歩きました
本屋を見つけ漫画を物色
初めて大人買いをします
犬神とゆう漫画を全巻買って帰りました
病室で夢中になって漫画を読んでいるとM先生に「漫画すきなの?」
からはじまり...
M先生も漫画が好きらしく、「退屈なら自分の漫画を貸してあげる 」とゆう話になり
そこからM先生と漫画の貸し借りする仲になるのです
この2週間でM先生から借りた”バカモンド” ”ブラックジャックによろしく” や
、
私が2日に1回は外出し買った漫画たち”犬神” ”漂流教室”などM先生に貸したりもしました
M先生は帰宅する前には必ず病室に寄ってくれ 漫画の話をしたり、好きな食べ物の話をしたりするうちに
2人ともラーメンが好きとゆう話で盛り上がり、「いつかのお昼にでも 美味しいラーメン屋があるから連れてってあげる!」
とラーメンを食べる楽しみが出来ました
それから、約束通りM先生は「明日の昼食をストップしといたからラーメン実行だ!」
とラーメン決定となりました
私は知りませんでしたが、病院の先生が患者さんとご飯を食べに行くなんて、あんまりよろしくないとの事で先生は少しビビりながら自分の車でラーメン屋に連れて行ってくれたのでした
味噌味のラーメンでこってりとちぢれ麺でニンニクがっつり系で美味しかったです
本当に良くしてもらいました
今でも感謝しております
次、入院中にお見舞いを断った理由について綴りたいと思います
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