【ご紹介】
http://www.sankei.com/economy/news/150625/ecn1506250015-n1.html
2015.6.25 08:56更新
米上院でもTPA法案可決 大統領署名後に成立、TPP交渉が加速へ
【ワシントン=小雲規生】米上院は24日、通商交渉の権限を大統領に委ねる貿易促進権限(TPA)法案を、60対38の賛成多数で可決した。TPA法案はすでに下院を通過しており、今後、オバマ大統領の署名を経て成立する見通しだ。TPA法は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の合意に不可欠とされており、今後、交渉各国による調整が加速しそうだ。
上院はTPA法案可決後、貿易自由化に関する失業者対策を定めた貿易調整支援法案も可決した。下院では25日に採決されるもようだ。下院民主党トップのペロシ院内総務ら指導部は24日、貿易調整支援法案への賛成を明言しており、こちらも上下両院を通過する公算が高まった。
オバマ氏はこれまで、TPA法と貿易調整支援法をセットで成立させる意向を示してきた。25日に貿易調整支援法案が下院を通過すれば、TPA法が成立する条件が整うことになる。
TPA法案は、政府が合意した自由貿易協定を議会に諮る際、合意内容に修正を加えることを認めないとする内容。TPA法が成立すれば、米議会が合意内容を覆すことができなくなるため、TPP交渉各国は合意に向けて歩み寄りやすくなる。
交渉各国は7月下旬に閣僚級会合を開く見通し。ただ、日本が重要農産品にかける関税の扱いや、日米と新興国の対立が続く知的財産分野など問題点も残っており、大筋合意に到達できるかどうかは予断を許さない状況だ。
http://www.sankei.com/politics/news/150625/plt1506250011-n1.html
2015.6.25 10:29更新
安倍首相「早期のTPP妥結目指す」 TPA法案可決で
安倍晋三首相は25日午前、官邸で記者団に、米議会上院が大統領に通商交渉の権限を一任する「貿易促進権限(TPA)法案」を賛成多数で可決したことについて「大きな前進であり歓迎したい。米国とともにリーダーシップを発揮し、早期の妥結を目指していく」と述べた。
TPA法案は、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の合意に不可欠とされる。すでに米下院を通過しており、オバマ大統領の署名を経て成立する見通し。