空冷ワーゲンと空冷バイクを楽しむ

【空冷内燃機関を楽しむ】気付けば空冷ワーゲンと空冷バイクだらけ

ヒストリックカー見学・・・続き

2015年11月26日 | 1965年型ビートル

フォルクスワーゲン タイプ1

いわゆる空冷ビートルの’75から’65に乗り換えて、

深みにはまりビンテージカーに興味を持つようになりました。

 

そんな時、大阪府堺市で所蔵のヒストリックカーの見学会があったので

参加させていただきました。

その時の模様その3です。

 

 

ここで、なぜ堺市にこれだけのヒストリックカーが所蔵されているのかの紹介を・・・・

以下、堺市からのアナウンスより抜粋

  堺市所有の経緯

カメラのドイの創業者である故土居君雄氏が、ドイツの工業技術に対する憧れから、

名車BMWを長年にわたり収集され、「ドイBMWコレクション」として世界的に

注目を集めたものです。

土居氏は1990年に他界されましたが、妻の満里恵様が新婚時代を堺の浜寺で

過ごされた良き思い出から、1993年に堺市に寄贈されました。

 

  機能と美

自動車は生活の利便性のために生まれ、機能を追及されてきました。

しかし、このコレクションは、その機能美だけでなく、人の手によって作られた温かみのある曲線、

美術品として人を感動させる美しさを持っています。

機能と美の調和をご覧ください。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

うーん!

寄贈ってのは凄いわ。

維持管理に大変だというのもあるでしょうけれども・・・・

桁はずれです。

 

 

 

この 503 Cabには試乗できます。(トップの写真)

 

 

 

と、言っても走行じゃなくドライバーズシートに座るだけですが・・・

私が普段乗っている’65ビートルと同じ匂いがします。

こっちの方がとてつもなく高級ですが・・・・

 

BMW 503 Cab

503のカブリオレモデルでアメリカの高級車市場に向け開発されたスポーツカー。

1956年式

水冷4サイクル V型8気筒 OHV 3168cc

最高出力 140ps/4800rpm

最高速度 190km/h

生産台数 412台(クーペ、カブリオレの合計) 

 

 

 

 これまた正真正銘のクラシック。

クラシックカーと言われたら思い起こす造形美。

 

 

 

 

 

 

 

鋭い(?)Rが美しい!

BMW 325/1 ロードスター

「BMW社の走る広告塔」

シュポルト・ワーゲンと言う名前で2シータースポーツクーペが開発されて、

1935年ベルリンオートショーに出品。

見事なボディーデザインは、当時の美術・芸術・技術の粋を集めたもので

現在でもそのスタイルに魅了される。

また、BMW315のエンジンに改良を加えたロードスターは、

レースで優勝するなどBMW社の走る広告塔と言われた。

 

1935年式

水冷4サイクル 直列6気筒 OHV 1490cc

最高出力 40ps/4300rpm

最高速度 125km/h

生産台数 242台

 

 

レストアの様子。

どれだけ手間暇が掛かっているのかよくわかります。

 

 

 

 

 この車・・・・エンジン掛かります。

 

 

 

 

 

BMW 3/20 AM-4

1932年より生産を開始したBMW3/20は馬力アップやボディーを一回り大きくするなど、

独自の技術を盛り込んで、後のオリジナル・モデル製作のきっかけとなったモデル。

「AM」は、アウトモービル・ミュンヘンの略。

 

1932年式

水冷4サイクル 直列4気筒 OHV 782cc

最高出力 20ps/3500rpm

最高速度 96km/h

生産台数 7,215台

 

 

 

 

 

 

BMW 328 ロードスター

「スポーツカーのマスターピース」

BMWファンなら誰でも一度はステアリングを握ってみたいと思う戦前のBMW社の最高峰スポーツモデル。

当時の2000ccとしては、80ps・全輪独立懸架・油圧ブレーキなど最高の技術を満載し、卓越した操縦性と

動力性でレースでは無敵を誇りBMWの名と独自のグリル(キドニーグリル)を世に知らしめた。

 

1938年式

水冷4サイクル 直列6気筒 OHV 1971cc

80ps/5000rpm

最高速度 150km/h

生産台数 462台

 

 

 

 

周りの車が余りにもビンテージなので・・・・

随分近代的。

現代の車に見えてしまいます。

 

 

BMW 1600-2 Cab

BMW1600-2のバリエーションモデルの一つとしてバウア社がボディーを製作した

フルオープン・4シーター。

 

1971年式

水冷 直列4気筒 OHC 1573cc

85ps/5700rpm

最高速度 162km/h

生産台数 1,938台

 

このぐらいの年式車になると 現実味があって身近な感じ。

 

 

 

ところが・・・・・

 

 i3 に

 

 

 

i8 と・・・

 これらが現代の車。

私の眼には未来の車に見えてしまいますが・・・

 

 

 

 

GLAS/BMW・GTの木型に・・・・・

沢山のパーツ類。

 

見る人が見たら・・・・・・

宝の山でしょうね。

木型や冶具、ストック部品がたんまり。

 

 

 

 室内には・・・

 イセッタが並んでいます。

 

 

 4人乗りのイセッタがあるなんて知りませんでした。

 

BMW Isetta 600

これまでのイセッタのコンセプトを守りながら、ボディーを大型化し後部ドアを取り付けて

4人乗りとし、また、エンジンもモーターサイクル用のR67を搭載したモデル。

 

1958年式

空冷4サイクル 水平対向2気筒 OHV 582cc

最高出力 19.5ps/4000rpm

最高速度 103kn/h

生産台数 34,813台

 

時速100kmで走ったらどんなんやろ?

なんせ、前が開くもんね。

’65ビートルでも100km/hは迫力物。

イセッタで飛ばしたら迫力満点(乗ってる本人が・・・)

 

 

 

こちらは試乗できるイセッタ 

 

一見3輪車に見えますが 、しっかり4輪車です。

 

 

BMW Isetta 300

イセッタ250の走行性と快適性を高めたモデル。

エンジンをスケールアップし、サイドウィンドーをスライド式にして外気を取り入れるなど改良された。

 

1958年式

空冷4サイクル 単気筒 OHV 298cc

最高出力13ps/5200rpm

最高速度 85km/h

生産台数 87,416台

 

こうやって・・・前が「ガバッ」と開きます。

そして前から乗り込みます。(正に乗り込むって感じです)

ハンドルが器用に動くさまは感涙モノです。(動かなかったら邪魔で乗り込めません)

 

私たち夫婦も乗せて頂きました。

買い物車に最適です。

駅までの送り迎えなどチョイ乗りに使ったらかっこいいでしょうね。

 

 

 

 

立派なカタログを頂き、アンケートにお答えして

本日のヒストリックカー見学終了。

 

想像していたより遥かに凄かった。

入場料を徴収して維持管理の足しにでもしてくれたらいいのにね。

それとも寄贈の際の条件でもあったのかな?

無料開放して市民に楽しんでもらって下さい・・・とか。

 

常時展示公開したら、

警備やスタッフの人件費も大変だから採算が取れないのかも知れませんが。

 

とにかく充実した見学会でした。

  (桁外れに凄い人が居たもんだ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ピィさんへ (7駆)
2015-11-28 12:19:19
遺族に二束三文で売り飛ばされるのが一番悲しいでしょうね。
車買い取りセンターとか・・・
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Tanskさんへ (7駆)
2015-11-28 12:16:44
ビンテージな車でのんびり走るのもいいものです。
手間暇かける楽しみ(?)があるかも
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Unknown (ピィ)
2015-11-28 08:58:19
寄贈はすごいですが、売り払うより満足度は高いかもと思います。
売ったらお金は戻りますが、それだけ。
せっかく大事にされていたコレクションも買ったひと次第でどんどん失われていくかもしれませんし。
寄贈してこんな展示をしてもらうことで、コレクターとして名が残りましたし、クルマも後世にきちんと残っていきそう。
きっと故人もご遺族も、この方がうれしいだろうと思います。
私も、もし貴重な旧車を持っていたら、最後は売るよりきちんとした博物館などに寄贈したいな。
持ってませんけど(笑)
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Unknown (Tansk)
2015-11-27 17:51:10
こんちは。

あああ、いかーん。
物欲が。。。

こげん車。。。もうですね最高ですわ。
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バルちぁんさんへ (7駆)
2015-11-27 14:23:51
発売当時乗っていた人ってどんな人やろね。
イセッタだったらどこでも置けそうなので
乗ってみたいかも。

これだけの車を保管するのにはビル1棟いるわ
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記憶 (バルちぁん)
2015-11-27 13:59:44
おいらの記憶にないクルマばかり・・・

名前は聴いたことあるが・・・

維持費と保管庫に問題があるような・・
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路渡カッパさんへ (7駆)
2015-11-26 23:19:59
使い古された言葉だけれども・・・
温か味があります。
癒されます。
か細いメーター針なんて機械式時計そのもの
確かに見ていて飽きません。

イセッタで100km/hは根性いります。
目の前が外。
爪先の数センチ先が外ですもん
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高妙にして優美。 (路渡カッパ)
2015-11-26 20:03:17
ヒストリックカーは、いくら見ても飽きひんね♪
特にスポーツカーは美しい、そりゃi8も綺麗だけれどやはり無駄が無いカタチになってしまって・・・
旧車は工作技術的には稚拙だけれど、手作りが生み出す風情、美感覚がイイですね。
イセッタも精一杯シンプルで合理的に造ったのだろうけれど、愛嬌あるしね。(^_^ゞ
現在の技術で復刻!って言いたいところだけど、
全面衝突実験したら・・・
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