さくら

山村に


花便り遠く


時がゆっくりと過ぎ行く


ただゆっくりと

無

何か知ろうとしているが

そこで思考は止まるようになっている

思い出だけが

私だけの思い出があるから

それでいいだろ

俺はモウ何も残せない

それを大切にしてくれといわれているのはわかる

命が終るのを知っていたかのように

何十年ぶりに電話をかけて

つらいことはないか・・・

幸せか・・・そう言って逝った

なにをそれ以上思えばいいのか・・・

その言葉を胸に生きていくだけだが

君は幸せだったかと

どこに尋ねればいいのだろう