「カミカゼが戦術に組み込まれてた」
『スターシップ・トゥルーパーズ』の正当続編というか、リコたちいつもの3人組も歳を取って登場します。
しかし『スターシップ・トゥルーパーズ』として見た場合、全然ダメです。
その理由や感想なんかを、ネタバレしつつ以下に。
ゲロ無し、内臓無し、ラズチャック無し、アラモ砦無し、ニューク弾無し、JOIN US無し。
シリーズ1作目が持っていた強烈な反帝国主義・皮肉性も皆無。
スターシップ・トゥルーパーズとして見ると、せいぜいオッパイが出るぐらいで、まったく評価はできませんでした。
とはいえ、こういった悪趣味演出はポール・ヴァーホーヴェンの作家性とも通じるので、今回、荒牧監督がフルCGで作った別物映画として見れば、またまったく違う見方になるのでは。
っていうかオレたちの大好きな宇宙海兵隊映画としてみれば、十分すぎるぐらいおもしろい映画です。
ストーリーの大半が機動歩兵がバリバリ戦って、ワイワイやってるだけ。
見ていて爽快、楽しいです。
それと1作目では友情で結ばれていた3人組が、時が流れて立場が変わり、友情だけで一致団結できなくなってるなど、シリーズのファンも楽しめるシーンもあります。
その流れでラストでは、シリーズ1作目にあったリコとラズチャックのような世代交代を期待してたんですが、それは無し。
ノー天気に、また3人組が勢揃いなラストは、なかなか悪趣味でよかったと思います。
先にも書きましたが、この映画にポール・ヴァーホーヴェンの作家性にあった魅力を期待するのは的外れ。
むしろ日本人の荒牧監督が、これほどのクオリティのボンクラ映画を作ってくれた、ということがむしろ誇らしい、そんな映画でした。
『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』(映画館)
監督:荒牧伸志
点数:7点
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