彼は当時のカトリック教会の腐敗を指摘し
神の前での平等を説いた。当時は聖書は
ラテン語で書かれ、聖職者しか読めなかった
ウィクリフは聖書の英語翻訳を行った。
聖書だけを信仰の根拠にした宗教改革の先駆
的な人であった。なお現在でもウィクリフ
聖書翻訳協会がある。
②ヤン・フス (1369~1415年) チェコ
彼は、ウィクリフに共感しチェコ語に聖書
を翻訳し、聖書信仰を説いた。
カトリック教会は1411年に彼を破門にし、
火刑にした。没後、500年後1915年にヤン・
フスの銅像がプラハに建てられた。
スメタナの我が祖国「モルダウ」の5曲目は
フス派の歌った歌が入れられている。
③マルチン・ルター
彼は、元々、カトリックの修道僧であった
が苦行や儀式などではなく、信仰によって神
に受け入れられる事を説いた。
1517年に宗教改革を行った。当時はグーテ
ンベルグによる印刷技術の発展により、世に
広く知られ、又、聖書も多く出版された。
なお、ルターから100年後のJ.S.バッハは
ルター派の敬虔なキリスト教徒でした。
④モラビア兄弟団
1722年、チェコのモラビア兄弟団は、
カトリック教会から逃れドイツの
ツイツエンドルフ伯爵の地で庇護されます。
彼らはフス派のヘルンフート(主の守り)と呼
ばれ共同体を作る。
1735年、ジョン・ウェスレーがアメリカへ
渡航中、船が嵐に遭遇。ウェスレーは自身
宣教師でしたがは不安でしたが、その中で
平安を保ち、神様を讚美しているモラビア
兄弟団に出会います。
ウェスレーは彼らと交わりを深めます。
⑤ジョン・ウェスレー (1703~1791年)英国
1738年、英国でウェスレーはモラビア
兄弟団の宣教師ピーター・ベーラーの説教を
聞いている内に、ローマ人への手紙の信仰
義認の確信を得ました。
ウェスレーは、その後、メソジスト運動の
創始者になります。モラビア兄弟団の敬虔
主義は、メソジスト運動に影響を与えた。
なお、青山学院大学の正門の銅像は、この
ジョン・ウェスレーです。
日本でウェスレーの流れをくむ団体は
インマヌエル綜合伝道団 等です。