鏑木清方 『深沙大王』
其の1からの続きですが、K氏との結婚の道に何がなんでも突き進む姫宮を心より応援しているのは、それも一つの主張でしょう。元木某氏は姫宮とK氏にはともかく、絶対に・・・・二人一緒の歩むという選択を・・・・
「止まるんじゃねぇぞ」
と、言いたいのですね。
「止まるんじゃねぇぞ」
「止まるんじゃねぇぞ」
・・・・・・その言葉で思い出すのは、機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズのオルガの最期の言葉を思い出します。シロガネは鉄華団を新撰組だと思いながら観ていました。新撰組だと思えば、あぁなるのは必然だったかも知れませんが、やはりあの結末は釈然としません。
“胡散臭い大人„によって滅ぼされその大人達が勝ち組になってしまうのは、やはり見ていて気持ち良いものでは有りません。世間の評判も良くないですから。鉄火団はそこまで悪いことをしたのでしょうか??
作る側もイマイチ鉄華団に対しての思い入れがなかったようで、彼らをテロ組織と同じように、思っていたふしがあるとの事です。だからあぁいう風になってしまったのですね。折角の名シーンが突っ込みどころ満載の話となってしまったのでしょう。
まるで姫宮とK氏との結婚話みたいに、首を傾げたくなるわけです。リアルタイムで見ていた時には、凄くジーンときてしまいましたが。
オルガ
(・・・・全部無駄じゃなかった。俺達が立ち止まらない限り、これからも・・・・立ち止まらない限り道は続く)
オルガ達を狙うモブの人達が・・・・
鉄華団の団長でありながら、身を挺して部下のライドを庇うオルガ。部下を庇うその姿勢は昔風の言葉で言うと、“あすなろ抱き„というのです。
令和のあすなろ抱きをする『進撃の巨人』のエレンと始祖・ユミル
自身は背中に何発もの銃弾を浴びながらも敵に対して応戦し、見事に追っ払います。
オルガ
「何だよ、結構当たんじゃねぇかふっ」(めちゃくちゃ凄い良い声)
ライド
「だっ団長・・・・」
「だっ団長・・・・」
ライド
「あ・・・・あぁ・・・・」
「あ・・・・あぁ・・・・」
オルガ
「なんて声、出してやがる。ライド!」
ライド
「だって!だって・・・・!」
オルガ
「俺は・・・・鉄華団団長、オルガ・イツカだぞ」
オルガ
「これくらい何てことはねぇ・・・・」
ライド
「そんな・・・・俺なんかの為に・・・・!」
オルガ
「団員を守るのは、俺の仕事だ」
ライド
「でもーー!」
オルガ
「いいから行くぞ!皆が・・・・待ってんだ。それに俺はやっと分かったんだ」
オルガ
(俺達は辿り着く場所何ていらねぇ、ただ進み続けるだけでいい。止まんねぇ限り道は・・・・続く!)
三日月
「謝ったら許さない・・・・」
浅見松江画
姫宮
「さんざん私たちの結婚を賛成しておきながら・・・・」
「万一、手のひらを返すように反対意見を書いたら、許さないから」
オルガ
「あぁ、分かってる」
オルガ
「俺は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇ限り」
オルガ
「その先に俺はいるぞ!」
オルガ
(だからよ・・・・)
(止まるんじゃねぇぞ)
三日月
「オルガ・・・・?」
物凄くいいシーン何ですけど・・・・団長が血塗れになって歩いているのにどうして、誰一人側に寄って来なかったんでしょう!!イロイロありすぎて・・・・声の人が素晴らしい演技をしていたのに、話を作る人が下手だったせいで・・・・
「止まるんじゃねぇぞ」は後々良いネタにされてしまいました。
それにしても仮にも準主役のオルガを殺すのがあなた誰??って感じのモブなんて・・・・せめて・・・・
◆ワールド・トリガー◆みたいに“主人公„の三雲修を狙い撃ちした・・・・
元A級1位の狙撃手(スナイパー)東春秋(あずま・はるあき)
壁撃ちという、大技(おおわざ)!!
視ていた時はまさかの展開にホントにビックリしました。
邪魔物は消したという東さんのこの顔・・・・正に暗殺者の・・・・
東さん(25才)位の凄い技を持つ暗殺者に狙われて死ぬのだったらオルガのあのシーンも重みを持つというものだったでしょう。
二期の話を書く人がどうにも鉄華団の事が嫌いだったそうです。愛着を持てなかったから、あんなストーリーになってしまったという事です。別の人物に愛着を持って居たそうで・・・・その人物は厚遇していたといいますから、酷い話です。
話を作る人は登場人物約80人という全てに惜しみ無い愛を注いでいる『ワールド・トリガー』の原作者の葦原大介先生に、教えを乞わなけれなりません。
『進撃の巨人』の原作者の諫山創(いさやま・はじめ)先生は、思い入れの深いお気に入りの人物、ライナーを地獄の苦しみを与えるほどに酷い目に合わせ続けるほどの愛の深さを見せ付けたというのに。
ライナーのモデルは諫山先生がお世話になった先輩との事です。鬼畜。
コラ画像
Vガンダムを嫌々ながら監督した富野御大はそれでもあれだけ視る人に強い印象を与える作品を作り上げたのに、技量の差でしょうか。いえ、いえ作品に対する、『愛』の持つ力の差でしょう。
それと、格の違い。
「格の違いを見せ付けてやる!!」
最後の字幕が・・・・あんなシーンを見て『次回もお楽しみに!』とは、何事でしょう!!今回の話は誰が楽しめたのでしょうか!!製作側は悪魔です。普通はこういうラストの時には『ご視聴ありがとうございました』と書くべきです。見る人の気持ちを考えていない。
そう・・・・それは国民の思いも願いもそっちのけで、それぞれ身勝手な思いで突き進む、姫宮とK氏の究極の格差婚と同じです。
「どっかの神話にあったけな、“太陽„に近付き過ぎた英雄は蝋で固めた翼をもがれ地に落ちて死ぬ・・・・」
収入の道は無し・多額の借金・ナルシスト・弱いも苛めをする・我が身のプライド優先・お世話になった恩人は無視等々そんな不気味な太陽に執着過ぎた姫宮は何れは・・・・
勝田哲 《お夏》
自らの・・・・身を・・・・滅ぼす・・・・つまりは自滅されるという事です。
「ってな」
同じことを繰り返しますが、そんな堕ちてゆく姫宮やそして皇室は見たくはありません。
栗原玉葉・アンティーク絵葉書 《さすらひ》
《さすらひ》下図