北海道旭川市は多くの文化人、芸術家を誕生させた文化芸術都市。
『輝く旭川人アーティスト達』ではそんな旭川市で生まれ育った素晴らしい才能の持ち主達を紹介しています。
本日は写真家、そしてステンドグラス作家として活躍する中村友香さんをご紹介いたします。
中村友香さんは1981年生まれ、北海道旭川市出身。
幼い頃から芸術に興味を持っていた中村さん。高校生の頃は美術部に入っていました。写真は好きでしたが、その頃は主に絵を描くための参考に撮っていたそうです。
中村さんにとって絵という壁は高かった。
何も無いところから自分の頭の中の映像を視覚化する事がなかなか出来なく、気付いた時には絵の題材ではなく純粋に写真を撮り続けていた。
自分が美しいと思った風景は、自分のフィルターがかかっているから他人には同じように見えてないかもしれない。自分が美しいと感じている世界視覚として人に見て欲しいと思った。その想いが今の作品撮影に大きく影響している。
中村さんはフランスの写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真を見てから構図を意識するようになったといいます。
東京を中心に活動するキュレーター太田菜穂子さんが写真イベントで来道された際、中村さんの作品が目に留まり2014年 東京 椿山荘内ENTRE DEUXにて写真展 「The Dreams of Roses in Winter 薔薇、冬の夢」が開催されました。
優しさ、暖かさ、美しさ、
彼女にしか撮れない作品(世界観、テクニック)は、多くの方から高い評価を受ける事となりました。
中村友香さんは写真家であり、ステンドグラス作家でもあります。
ステンドグラスとの出会いは、小学低学年の頃。
子供の頃、教会の日曜学校に通っていた中村さんは、礼拝堂にはめ込まれたステンドグラスに美しさに惹かれます。
ガラスを通して床に映る光がとにかく美しく、ずっと眺めていた。
教会近くにステンドグラスの先生が引っ越して来て、教会の形をしたランプを寄付してくれた。その美しさが中村さんの心に輝き続けたのです。
大人になり一時は東京に住んでいましたが、身体を壊して地元の旭川に帰ることになりました。
体調が悪くて仕事ができなかったのですが何かやりたくて、思い出したのがステンドグラス。そして今の先生の所に通い始めました。
実は子供のころに教会の近くで教室をやっていたステンドグラスの先生は、今の私の先生のお母様なのです。
ステンドグラスが結んだ縁なのでしょうか・・・・
きっと中村さんのステンドグラスに対する想いが引き合わせたのでしょう。
今、フランスの古典技法を勉強している中村さん。
いずれはアトリエをもって作品作りをしたい。その夢に向って日々努力を欠かしません。
純粋に美しさを求め、美しさを追求するアーティスト中村友香の作品を是非ご覧頂きたい。
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