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ボストン美術館の至宝展 名古屋ボストン美術館



名古屋ボストン美術館で開催中の「ボストン美術館の至宝展」を観賞してきました。ご存知の通り、明年3月をもって閉館となる名古屋ボストン美術館、今回の企画展を含め、10月8日が企画展の最終日となりボストン美術館の作品をみれるのはごく僅かとなります。

NYのメトロポリタン美術館と並び芸術の百科事典的美術館のひとつであるボストン美術館、今回の展覧会は、古代エジプト美術、中国美術、日本美術、フランス絵画、アメリカ絵画、版画・写真、現代美術と至宝の言葉通り、美術館を代表する作品を体系別に展示しています。

ゆえに、一部の美術愛好者にとっては好みがわかれる展示ですが、公的な美術館の役割を示すうえでは、より良い展示だと思います。そんな中で、ゴッホと親交のあったジョゼフ・ルーランとその夫人の肖像が並ぶ展示は見逃すせません。また、日本美術では、曾我蕭白の風仙図屏風と170年ぶりの修理を経て見事な蘇った英一蝶の涅槃図は釈迦の臨終に集う弟子をはじめ万物の姿が描かれ、その荘厳さに圧倒されます。

7月1日まで開催の本展。閉館は間近にかかわらず、来場者は意外と少ないように思います。そこに中部圏の文化意識の低さを少なからず感じます。東京での美術展に足を運んでいる僕としては、ますます巡回の機会はなくなり、当分の間、ボストンの名品を名古屋で観られる機会はなくなると思います。

出来るならば、多くの方が足を運び、今後の中部圏での巡回に布石を打ってほしいものです。そして、美術館を実現し、契約終了の決断を下した名古屋の経済人の責任を最後の広報宣伝活動として果たしてもらいたいです。


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