今朝のニュース。ひときわ光る、なでしこの準優勝。
2大会連続の決勝進出。そして再度アメリカとの対決。前回大会で、澤の同点ゴールからPKで敗れると苦い結果を残したアメリカ。選手はもとよりアメリカ中がリベンジに執念を燃やしていました。
そんな完全アウエーの状況下に加えて、意表を突いた前半10分での2点。高さのあるアメリカ選手がCK、FKとも低く速いボールでゴールを奪う。ハットトリックで大会MVPに輝いたキャプテンロイドのスピードで裏を狙うポジショニングは、最後までなでしこディフェンスを翻弄したように感じます。僕は、男子W杯で予選敗退したスペインの姿が重なりました。
スペイン張のパスサッカーを展開し前回大会で優勝したなでしこ。今回は、どのチームもそのパスサッカーを研究していたように思います。そして、決勝の結果は、次の進化への課題が浮き彫りになったと思います。
そして、なにより女子サッカーの未来は、宮間選手が語るようになでしこをブームで終わらせないことです。ドイツやアメリカの女子サッカーの競技人口は100万人を超えるそうです。日本はわずか1万人。そんな中で強いなでしこを築き上げてきた監督、コーチ、関係者、そして選手の努力は、僕たちの想像を超える苦難があったと思います。サッカー文化の中に女子サッカーを根付かせる協会の取り組みを切に望みます。
最後まであきらめない姿勢を示したなでしこ。今、苦難のスタートを切った男子代表には、彼女たちの姿を刻んで、予選に向かって欲しいです。
もう来年にはリオ五輪が迫っています。リオでのリベンジを。がんばれ、なでしこジャパン!