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DVD ヒトラーの忘れもの

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、デンマークで地雷処理に動員されたドイツ少年兵と軍曹とヒューマンドラマ「ヒトラーの忘れもの」です。

2017年のグラミー賞外国映画部門にもノミネートされた本作、第二次大戦後のでナチスドイツが埋めた200万個にも及ぶ地雷を15歳から18歳のドイツ人少年兵が除去した事実に基づいて描かれた作品です。

ナチスドイツの5年間の占領から解放されたデンマーク。海岸に埋められた無数の地雷を除去するために駆り出されたのは、捕虜となったドイツ人少年兵、ラスムスン軍曹は、戸惑いながらもナチスへの憎しみから過酷な地雷除去の任務を指揮していく。

駆り出された15人の少年兵には、満足な食事も供給されず、死と背中わせの作業に追い詰められ一人、二人と地雷の犠牲となっていきます。ある事件をきっかけに、リーダーの少年兵との絆が生まれ、いつしか軍曹と少年兵との親子にも似た愛情が生まれていきますが、上官の理不尽な圧力により、故郷に帰る夢を叶えられず、次の地雷の現場に駆り出されることに。彼らの運命はどこに。

ラスムスン軍曹の演じたデンマーク人俳優ローラン・ムラの揺れ動く心の機微や少年兵たちの忠誠心や未来への希望がひしひしと伝わる名演に戦争による犠牲者は、こうした子供や女性であるとことを痛切に感じます。

戦後ドイツでは、反ナチス教育が徹底され、世界に対して自らの罪に真正面から向かい、現在のヨーロッパの発展に貢献してきました。一方デンマークは、ナチスドイツの解放に貢献したイギリスの指示で、今回の地雷除去を勧めてきた事実を封印してきたそうです。それは、地雷除去で命を失うという新たな犠牲者を生む結果となります。

敵、味方に関係なく、国家の思惑により新たな戦争犯罪が生まれることを、この映画は指し示しました。ナチスドイツをテーマにした映画は数多く生まれましたが、この作品ほど戦争の持つ悲惨な事実と本質を物語るものはないと思います。


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