65オヤジのスタイルブック

私的サブカルチャー論

とある知人から、今ハロプロのあるグループにはまり、追っかけをしている話を聞きました。ハロー!プロジェクトは、モーニング娘。を筆頭に様々なユニットが今も存在するそうで、彼はBuono!のファンだそうです。

以前もAKBの秋元康氏のプロデュース力について話したことがことがありましたが、僕が思うに秋元さんの戦略は、アキバアイドルのサブカルチャーを入り口にしてAKBをメジャー路線へと引き上げているように感じます。

ファン層も一方ではサブカルの熱いファン層ともう一方ではメディアを通したファン層に支えられる二つのファンに支えられる形で成立していると考えます。

また、つんくプロデュースのハロプロは、音楽性を重視したミュージシャン特有の感性に、彼が長年培ってきたものを、アイドルサブカルチャーに乗せて広げていく、メディアの露出を抑えながら、地下潜伏型戦略が功を奏しているように感じます。

サブカルチャーの世界において、秋元流とつんく流のどちらが支持されていくか予想するに、つんく流が支持されると思います。

なぜなら、サブカルチャーを支持する人々には、メジャー志向はないと思うからです。僕自身、サブカルチャーを商業的にとらえると失敗を招くと考えています。

かつてある大臣が、サブカルチャーを国家戦略として推進していくような意見があり、あるネットクリエーターに強烈な批判を受けたことがありました。

そもそも、サブカルチャーを志向する人々には、利害関係は存在せず、純粋に独自の文化を楽しむと言う思考をもっています。

では、ビジネスとしてなぜ存在するかと言えば、今のサブカルチャーは、インターネットと言う媒体を通して、双方向に、リアルタイムで世界的に拡大することができるツールを手にしているからだと思います。

文化に関わっている僕にとっては、サブカルチャーの世界はとても興味があることで、いずれはこの世界が文化の中心的存在になっていくと考えます。

サブカルチャー以前の成熟した文化の継続と発展もサブカルチャーのフィルターに通してみると新しい文化的価値が見出されていくかも知れません。


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